Vol.7
お題:暑さ対策
轟 志津香

 

 いよいよ、夏本番。暑さに負けず、元気に快適に夏を乗り切りましょう!というわけで、今回はスペイン流「暑さ対策」です。スペインも日本も夏は暑い!ことには変わりないのですが、暑さの種類が違うのはみなさんもご承知の通り。だからこそ、スペインにはスペインの暑さへの知恵があるのですっ!

●スペインの暑さ
 それでは、まずはじめにスペインの暑さについて、軽くおさらいしておきますか。カラッと晴れわたった真っ青な空から、お日様が毎日毎日元気よくジリジリと照りつけるのがスペインの夏。日差しの強さは半端じゃありませんぞ。

 そのかわり湿度がないので日陰に入れば、まぁそれなりに涼しい。日本のべとーっとした暑さとは違います。湿度が低いのは確かに気持ちいいけれど、その反面、全身カラカラ。お肌も髪も乾燥しまくりだーっ!干からびたお肌に赤茶けた髪、あぁ、想像するだけでも恐ろしや。。。お手入れはこまめにね。
 
 スペインには夏時間、冬時間がある。夏は冬より1時間時計の針を進めるから、とにかく日が沈むのが遅い。いままで8時だった日の入りが、ある日突然9時になるのだ。そんなわけで、夏は夜10時近くまで明るい。

一日のうちで暑さがピークに達するのは午後2時から4〜5時ごろ。この時間帯の暑さは殺人的。それを過ぎると徐々に夕刻らしい、さわやかな風が感じられるようになる。

●暑さ対策
 おさらいが終わったところで、さっそく本題へ!

1 日光遮断
 湿度の低いスペインならではの知恵。湿度が低いのだから、日の光さえ差しこまなければ涼しい。というわけで、夜は日中と比べるとずいぶん過ごしやすくなる。夜のうちに涼しくなった家の中の空気を、翌日なるべく長時間持続するのがカギとなる。日の光を入れないよう、日中カーテンを閉め切って、窓も戸も極力開け放たないようにすることで、家の中のひんやりと涼しい状態を保つことができる。ついつい、窓を開けたくなってしまうけれど、それは禁物!
 
 付け加えておきますが、基本的にスペインの家庭にクーラーはありません。

2 シエスタ
 暑さがピークに達する時間は、間違っても外になんか出ちゃいけない。涼しい家の中で、ゆっくりご飯を食べ休息して、一日の後半戦に備えるのがもっとも有意義な過ごし方なのだ。シエスタ中はみんな家でじっとしているので、街は静まり返る。外に出ても、お店もオフィスも何もかも閉まっているから、何もできない。無駄な体力を消耗するだけなのです。

3 ガスパチョ
 夏バテしないために、スペインの夏の風物詩、ガスパチョを。ガスパチョとは、トマトをベースにした冷たいスープのこと。家庭によって作り方はさまざまだけど、トマトのほかにきゅうり、パンくず、にんにく、オリーブオイル等を入れ、さっぱりと塩で味付けをする。氷を入れてキンキンに冷やしたガスパチョは、食欲がなくてもさらさらとのどを通る。そして、むくむくと食欲が湧いてくる。これで夏バテとはおさらばよー。

●番外編
 ある友人が教えてくれた裏ワザ暑さ対策。どこまで効果があるかは、いまだ分かっておりませんが、ご紹介まで。

1 洗濯物は室内に干す
 ひんやりとした家の中のをより一層快適にするためには、適度の湿度が必要とのこと。そこで、洗濯物を室内に干せば一石二鳥!洗濯物がない日は、少量の水を床にまいておくとよいそうです。

2 帽子はNG
 暑いときに帽子をかぶる習慣はスペイン人にはあまりない様子。暑いのに帽子なんかかぶったら頭がむれて、よけい暑くなる、というのがその理由。とにかく、できる限り外出しないこと。どうしてもの場合は朝か夕方にすること。だそうです。
 
 ちなみに、日傘という概念もありません。日焼け大好き!な彼らにとって雨も降っていないのに傘をさすというのは、理解できない不思議な現象としか言いようがないはずです。