Vol.11
文・写真/すずきともこ

今日のランチは「キンタマ」でした

 クスコのゲテモノ料理で有名なのは、なんといってもクイ。これはアンデスのモルモット。ここではこれを丸焼きにして食べる。けれど今日はそれをうわまわるものを食べた。

 久しぶりに会った地元クスコ人のフェリペとランチをすることになった。今日は彼のおごりで地元の大衆食堂へ行った。今日の日替わりランチメニューはサルサ・デ・クリアデーヤス。私ははじめて聞いた料理だ。

 「クリアデーヤスって何?」と私がきくと、日本語の堪能なフェリペは「おいしいお肉だよ。絶対たのんだほうがいい!」と念を押した。スープが終わると、早速メインコースのクリヤデーヨスが運ばれてきた。ソルテロ(独身という意味もある)サラダそっくりだった。

 ゆでた緑のソラマメ、ニンジン、タマネギがパセリのみじん切りと和えてあって、塩コショウと酢で味付けしてある。それに灰色がかった肉らしきものがこまかくなって混ざっていた。ちょっと臭い。ひらひらしたシワシワの大きな皮、黒い血管のようなものが浮き出たかたまり、先から管のようなものがのぞくもの、小さなハムの輪切りのような形のいい肉づめ。とにかくひとくち食べてみた。

 なんだか脂っこくて受け入れられない肉だったので、テーブルの上に置いてあった辛子をたっぷりかけて流しこんだ。あまりおいしいものではなかったけれど、残すのは失礼なので残さず全部たべた。