Vol.7
文・写真/すずきともこ

サッカーは最大のワールドニュース?

 サッカーのワールドカップがはじまり、世界中のサッカーファンが毎日テレビに釘付けだ。レベルの高い南米で残念ながらペルーは今回の出場権が得られなかったけれど、それでもワールドカップフィーバーだ。

 日本とは14時間の時差があるので、チャンネルの少ないクスコの町ではサッカーの放送は朝食の時間。お母さんは朝食の用意をしなくてはならないが、みんなはテレビに夢中。そして用意ができると試合を見ながらもぐもぐと食べる。

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオーーーーール!! ゴル、ゴル、ゴル、ゴル」

 シュートをきめると、TVからこだまのような叫びの解説者の巻き舌熱演ゴールコールが聞こえてくる。スペイン語の実況中継は試合で戦っている選手に負けないくらいの熱の入りよう。私はサッカー観戦のファンというわけではないが、スペイン語圏の国で暮らしているのでサッカー実況中継をテレビで見ることが多い。ペルーだけでなく、コスタリカにいたときも、エクアドル、メキシコ、ボリビアにいたときも解説者は同じような凄まじい熱狂的な実況を送っていた。英語や日本語の実況中継とはまったく違った熱演で、試合より解説者の声の演出の方が面白いくらい。

 クスコでの大衆スポーツといったら、もちろんサッカー以外のなにものでもない。ボールひとつで町中の人々が楽しめるから、貧しい地域でも人気があるといわれるサッカー。

 4年に一度の世界的イベント、オリンピックなどまったく気にもとめず、テレビ放送もしないクスコの町だが、ペルーチームが出場しないのにきちんと一試合ずつ毎日試合中継をするのは、やはりサッカー大陸、南米ならではだろう。