Vol.22
文・写真/すずきともこ

カーニバルの水かけ合戦

 カトリックの国でカーニバルは大いに盛り上がる行事です。もちろんペルーでも、3月2日のカーニバル当日の一週間ほど前から、各地でいろいろな催しものがありました。

 カーニバルの最中はペルー中(今年はアヤクチョに、以前はクスコやプーノやアレキパなどでも過ごしたことがあるけれど、どこでも)、街角で水かけ戦争が繰り広げられるので要注意!タプタブに水が入った水風船を片手に子どもたちが路地で待機しています。かたっぱしから通りかかる人々に投げつけるのが、この期間中の楽しみのようです。

 2階や屋上からバケツをひっくりかえして水をかけたり、水鉄砲や機関銃の形をした大型の水鉄砲を使って人を狙ったりと、外はどこも水でびちょびちょです。

 私は外国人なのできっと狙われるだろうなと覚悟して、ミニバスの助手席に乗ったときにはすぐに窓を閉めて水攻撃に備えたりと、万全な体制をとっていたのですが、運転手が窓を全開にしていたのでバケツの水を反対側から思いっきりかぶってしまったりと大変でした。自分ひとりが注意しても水災害は防げません。チームワークが必要だったりするのです。

 けれど、カーニバル期間の水かけ合戦は全国民公認のお遊び行事だから、怒ってもいけないし、訴えることもできないのです。そうといっても、10人くらいの水風船とバケツを持った青年軍団にひとり狙われたら怒らずにはいられないですよね。もちろん水攻撃が終わってからですが。

 今年はあまり濡れなかったけれど、ちょっと風邪気味だったので濡れたくはなかったですね。標高3500メートルの山の中にいるといくら今が南米の夏だといっても、やっぱり空気はひんやり冷たいのです。

 さて、カーニバル時期にペルーに来た場合、水攻撃は一週間ほど続きます。レインコートを着て、濡れてもいい洋服と靴を履いて外を歩いてくださいね。それに怒ってはだめですよ。水風船で反撃してください。