Vol.8 スペイン・ワインの楽しみ方


 

 スペインにはワインをはじめ、魅力的なアルコール類がたくさんある。バルなど気軽に入れるお店も多いので、とにかくスペインの人たちはお酒をよく飲む。飲み好きな人には、まさに楽園!そして、人々はラテンの国の中でもとりわけ明るく、よくお酒を飲むせいか、お出かけ好きな国民性のようだ。

 ただし友人によると、スペイン人は"ヤケ酒"は飲まないそうだ。皆、楽しみながら飲んでおり、もちろんそのほうが体にいい。また、スペインには子供が誕生した年にワインを購入して保存庫に置き、子供が成人したら一緒に飲むという習慣もあるそうだ(皆がそうしているかはわからないけれど)。

おすすめワインはレオンのルエダ・ワイン

 <スペイン・ワイン=リオハ>のイメージが強かった私は、以前、あるスペイン人にワインの情報を聞いてみた。なんと驚いた事に、リオハ・ワインを賞賛する意見は無く、カスティーヤ・レオンのルエダ・ワインが美味しいという答えが多く返ってきた。ワインの味を知り尽くしたグルメ派の意見だけに、信憑性があると思った。

 飲んでみると確かに美味しい。ちなみに私好みのワインは、ルエダのベルデホ(白葡萄の品種)から出来たフレッシュでさわやかな味の辛口白ワイン。それにリベラ・デル・ドゥエロのロゼ。さらにガリシア州原産の最高級の白葡萄から造られた、桃の花のような香りを持ち、口に含んだときは非常に爽やかなアルバリーニョ。どれも魚介類といっしょに飲みたい。

リオハのおつまみ

 そして、南部の飲み物ではマラガのマラガ・ドゥルセが甘くて病み付きになる味だ。ワインは値段で美味しいとか不味いとかいった具合に判断できないけれど、お洒落なボトルのものは目をひくし、買いたくなってしまう。購入する場合は食事内容を分った上で選ぶのがいいかもしれない。自分の好みが分るまで、いろいろなワインを試すのがベスト!!

 ところで、大衆レストランにおけるワイン「VINO DE LA MASA(テーブル・ワイン)」は、いろいろな地方のワインをブレンドしたもの。また「VINO DE LA CASA」という自家製ワインは、なかなか美味しいものが多いので、ぜひお試しください。

赤ワインの小知識

 ワインで世界的に有名なリオハはスペインの北部に位置しており 18世紀にフランスからワインの栽培家たちが、虫食いに遭った木を持ってきてワイン作りを始めた。葡萄の品種はガルナッチャや、テンプラーニョがあり、また若くてフルーティーな物もある。 

 リオハは赤ワインのみ生産している。居酒屋に入ると、なにも言わなくてもワインが出てきて一杯90ペセタ程度。リオハのワイン酒場は渋くとーーーっても雰囲気があります。私的な意見だが、寒さが厳しいリオハにはストロングな赤の方が合うのかもしれない。


リオハのワイン売り場

 ここに、簡単なアドバイスを書いて、私の連載の最後としたいと思います。

ワインの見分け方・保存方法

ナプキンにワインを数滴落として、乾いたときに何も残らなければ良いワインといえる。
雨の降らなかった時期(年)のワイン(1976年・1982年・1991年)は高級ワイン。
白ワインでオレンジ色になっているものは、飲む時期が過ぎている。
ホットワインは体を温めてくれるし、いい気分になります。シナモン棒を入れて香りをたのしもう。 
ワインをは横にして保存すること。 


「スペイン グルメな世界」は今回で終了させていただきます。ご愛読ありがとうございました。

Mihoko Hattori
 1972年生まれ。平成1年ベネズエラ留学、AFS36期生(スペイン語と出会う)。平成7年某外語大学外国語学部スペイン語学科卒業。平成10年マドリード大学文学部通年コース聴講生。 現在、エル・マンゴ語学教室主宰(スペイン語・英語講師)。料理教室「スペインの台所」(富山校・金沢校)主宰スペイン料理研究家。富山県教育委員会非常勤講師(南米人担当)。また、スペイン個人旅行の企画業務も運営。
 平成12年4月から13年6月、富山CITY FMパーソナリティー(服部美穂子のグルメ・デ・ムジカ)を担当した。趣味は読書・料理・散歩。