A : というわけで微笑問題ですが、今年も発表されましたね、アストゥリアス皇太子賞。
B : 決まりましたね。
A : アストゥリアス皇太子賞は、長年にわたって芸術文化の発展に貢献した人にスペイン王室が贈る賞で、去年はパコ・デ・ルシアが受賞して話題になったね。毎年ひとり選ばれるんだけど、今年はなんとふたりが同時受賞。
B : 珍しいよな。
A : たしかにね。
B : まさか貴乃花・花田勝兄弟だとはな。
A : 誰も予想してないし、受賞もしてねえよ!今年はマイヤ・プリセツカヤとタマラ・ロホ。
B : 誰?
A : マイヤ・プリセツカヤは20世紀を代表するバレリーナ。スペイン国立バレエ団の芸術監督を務めた時期もあってスペインとは縁が深い。 「瀕死の白鳥」が有名だね。
B : 今思い出したけど、東京で昔見たよ、「瀕死の白鳥」。
A : なんだ、知ってるんじゃん。
B : 凄かったよ。ラストなんか、拍手が鳴り響いてもピクリともしなくて。
A : プロだね。
B : 死後硬直だったらしい。
A : なわけねえだろ!
B : 起き上がったとき、劇場が安堵のため息で包まれた。
A : ウソつくな!
B : 「よかった。生きてた」って。
A : お前ファンに殺されるぞ!
B : で、もうひとりの、タマラなんとかってのはどこの馬の骨だよ?
A : 馬の骨ってことはないだろ!タマラ・ロホもバレリーナ。カナダ生まれのスペイン人で、まだ若いんだけど、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルを2000年から務めてる。
B : 今回はクラシック・バレエが評価されたわけだ。
A : そうなんだよ。アストゥリアス皇太子賞は25年の歴史があるんだけど、バレエ界は初めて。最近だと映画監督のウディ・アレンやソプラノのバーバラ・ヘンドリックス、画家のミケル・バルセロが受賞してる。
B : 有名人ばっかりだな。
A : 当たり前だろ!「長年にわたって芸術文化の発展に貢献した人」に捧げるんだから。今回の最終候補に残ったのは建築家のフランク・ゲイリーと指揮者のクラウディオ・アバド、そしてなんとスティーブン・スピルバーグ。
B : 落選したスピルバーグは、悔しさのあまり、エイリアン呼んで宇宙戦争始めたらしいね。
A : なわけねえだろ!
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