見てきたようなウソをつき por 微笑問題
ars gratis ars
   古屋雄一郎
Vol.16
マドリードで済ませよう!古代ギリシャ・ローマの旅


A : ヨーロッパは都市の広場や公園に銅像がたくさんあるよね。 。

B : あるな。

A : とくに古代ギリシャ・ローマの神々なんかはいかにもヨーロッパって感じで、スペインにもある。たとえばマドリードのシベレス広場。

B : それって郵便局の前にあるアレだろ?おばさんが馬車に乗ってるやつ。

A : おばさんじゃねえよ。あれは古代ギリシャの女神キュベレ。大地の母、オリンポスの神々を産んだ母なんだ。ライオンを従えて、農耕や植物栽培をつかさどる神なんだよ。簡単にいえば豊穣と多産のシンボルだね。

B : レアル・マドリードがリーグ優勝するとサポーターがよくよじ登るんだよな。

A : そうそう。旗振り回してね。

B : でもスポーツとは何の関係もないんだろ?

A : 農業の神様だからね。

B : だったらサッカーの神によじ登ってほしいよね。マラドーナとか。

A : 押しつぶされるだろ!サッカーの神さまというか、スポーツの神さまなら別にいるんだ。シベレス広場からプラド美術館に向かって歩くともうひとつ、カノバス・デル・カスティーリョっていう広場がある。そこに立ってるネプチューンがそう。
B : あいつら、いつの間に銅像に…。

A : お前が考えてるのはタレントのネプチューンだろ!

B : 爆笑問題でさえ、まだ銅像にはなってないのに…。

A : うるさいよ!ネプチューンは古代ローマの神。海と水を支配してるんだ。もとは古代ギリシャのポセイドンで、上半身が馬、下半身が蛇の怪物に戦車を引かせてるんだ。

B : そんな化け物と一緒で、よく平気だな。

A : いいんだよ、神話なんだから!ポセイドンは最高神ゼウスの次に強い神さまで、馬を産んだとも伝えられているから競馬の神さまでもある。

B : 化け物と一緒でバクチにうつつを抜かして…どうしようもないな。

A : 勝手な解釈するな!とにかく強い神さまだから、アトレティコ・デ・マドリードはここで勝利を祝うのが習慣なんだ。

B : 最近のレアル・マドリードがパッとしないのは、農業神キュベレなんかたてまつってるからじゃないのか?

A : 関係ないと思うけど。マドリードやバルセロナにはほかにもいろんな彫刻があるから探してみるといいね。

B : 面倒だから探すのはお前に任せる。

A : 自分でやれよ!