見てきたようなウソをつき por 微笑問題
ars gratis ars
   古屋雄一郎
Vol.10
ギター


A : Jスパ!読者のみなさんに一番馴染み深い楽器といえば、もちろんギターだね。

B : フラメンコには欠かせないな。

A : クラシック・ギターは通称スパニッシュ・ギター。似たような楽器は中世の昔からあったけど、今みたいに立派なホールでコンサートに使うようになったのはフランシスコ・タレガやアンドレス・セゴビアのおかげと言っていい。

B : どこの馬の骨だよ?

A : スペイン人に決まってるだろ!タレガは有名な曲がある。

B : 「フラメンコかっぽれ」。

A : 何だよそれ!

B : 知らない?森重久彌の歌。

A : 知らねえよ!それにモリシゲなんだろ?タレガの話をしてるんだよ!

B : ダレガ?

A : 言うと思ったよ!無視して話を先に進めるけど、日本に本格的にギターを紹介したのがアンドレス・セゴビアで、1929年、昭和4年に来日した。この年は20世紀最高のスペイン舞踊家といわれるラ・アルヘンティーナも来日してるんだよね。帝国劇場で初めてスペイン舞踊を見せた。舞踏家の大野一雄さんはそれを見て感激して踊りの世界に入ったんだ。日本のフラメンコは1929年に始まったと言っていいね。

B : 大野さんってまだ現役だよな。

A : 来年で百歳だからすごいよね。車椅子で踊っている。ところでギターだけど、中世のギターはとても小さかったんだ。

B : 目に見えなくて不便だったらしいな。

A : 弾けないだろそれじゃ!指で爪弾いたり、義甲、今でいうピックで弾いていた。16世紀になって今の形に近づいて、弦は2本一組で四組だったのが17世紀から18世紀にかけて五組、10本になった。

B : 金八先生は3年B組だよ?

A : ボケがベタすぎるよ!弦の数はさらに増えて六組になるんだけど、18世紀末になって今の弦6本のギターが定着した。

B : そう考えると、世の中は日進月歩だから、21世紀はさらに増えるんだろうな。8本とか、どーんとオマケして16本とか。

A : 何でオマケなんだよ!だいたい弾けないだろ、そんなに多かったら。

B : 大丈夫。その頃までにはクローン技術で指が20本の人間ができてるから。

A : いい加減にしろ!