第3回 
フラメンコ初体験

初めてのスペイン。毎日が初体験の連続でしたが、セビージャ、サンタ・クルスの某タブラオにて見学したフラメンコもまた、今回の旅の初体験の1つでした。

もちろん、予備知識ゼロ、白紙の状態です。何より驚いたのは、ダンサーの年齢の高さ、そのボリュームたっぷりの体型です。

フラメンコといえば相当の運動量を必要とし、肉体的にかなり苛酷なダンスでしょうから、若いエネルギッシュなダンサーが弾けるように踊りまくる絵を思い描いていたのですが、その予想は完全に裏切られました。

確かに、バネのあるしなやかな動きの若いダンサーも魅力的なのですが、動きの存在感、有無を云わせぬ迫力といった点では熟練したダンサーのそれには敵いません。

歌詞の意味や内容はチンプンカンプンですが、視線、指先の動き、首のひねり具合、打ち鳴らされるステップ、手拍子などが、なんとも形容しがたい悲痛な哀愁のようなものを感じさせます。

これは私の個人的な感想ですので、「永妻さん、これは人生の歓喜を歌っているのですよ」と云われれば身も蓋もないのですが、そう感じてしまうのは仕方がありません。私が出かけたのはセビーリャでも有数のタブラオとのこと。素人の私にも充分楽しめる内容でした。

それにしても、フラメンコのリズムは一体どうやってカウントしているのでしょうか。曲の最後、歌と踊りとギターがピッタリ揃うのがどうしても不可解で、誰かが何処かで合図を送っているのではないかとつい周囲を見回してしまいましたが、どうもそうではないようです。

単純に私がリズム音痴なだけかもしれません。

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