予備知識ゼロの状態で始まったスペイン・アンダルシア地方の旅。ほとんど白紙のスケジュールとドライブ・マップだけが頼りという無茶なものでしたが、失敗を繰り返しながらも何とか無事旅を終え、さらに紀行文まで書いてしまうというのは何とも無謀な話。

読者の皆様に満足して頂ける情報を提供出来る自信は全く無いのですが、今回Jスパのスタッフの方に御協力を頂き、全7回の予定で写真と拙文を紹介させて頂く運びとなりました。是非寛容な心でお付き合い頂ければ光栄です。

アンダルシアで最も印象的なものの1つが「光」。その強烈な光線は日の出から日の入まで、一時も緩むことなく地上に注がれています。

坂の多い街中を車で走っていると、坂を登りきった途端目眩しのように光が襲ってくる。あまりの眩しさで涙が出ることもあります。その光のためらいのなさ、ある種の潔さはアンダルシア地方の文化にも反映されているではないか、と想像せずにはいられません。

写真家であれば光に対して敏感であるのは当然だし、光と影が生みだす視覚的トリックを何とか作品に仕立ててやろうといった野心だって、少々どころかオオアリです。そういった意味で、アンダルシアは大変フォトジェニックな地方だと強く感じた旅でした。

光の話のついでに、スペインを代表する映画監督、ビクトル・エリセの素晴らしい作品を紹介したいと思います。

映画詩人と呼ばれる彼の作品は、処女長編作品「みつばちのささやき」から「エル・スール」、「マルメロの陽光」に至るまで、繊細かつ透明感のある画面と、光と影が織りなす映像美で満ちあふれています。どの作品も日本でビデオ・DVDが発売されているので是非御覧ください。

また、「マルメロの陽光」は“マドリード・リアリズム”で知られるスペインの画家アントニオ・ロペス・ガルシアが、マルメロの木に対峙して作品を描いていく様をドキュメンタリー風に描いた秀作です。ちなみにアントニオ・ロペスの作品は以下アドレスで参照することが出来ます。

他の作品はこちらでご覧いただけます。
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