| クリスティーナ・ヘレン財団で勉強
日本で5年ぐらいフラメンコを勉強して、去年の9月から今年の7月まで10ヵ月間、スペインへ留学しました。最初1ヵ月だけマドリッドにいて、その後セビージャへ移りました。セビージャにあるクリスティーナ・ヘレン財団の通年コースに通っていたんですけど、たくさん友達ができて、すごく楽しい経験でしたね。
はじめ、手違いで初心者クラスに入り、その後、中級、上級へとクラスを変わりました。初心者クラスには日本人が数名いました。でも、中上級クラスには私を含め、それぞれ二人ずつしか日本人はいませんでした。上級クラスは半数弱がスペイン人。そんなこともあり、上級クラスが一番面白かったです。
今年の10月からまた、クリスティーナ・ヘレン財団に通おうと思っているんですよ。ここは、システム的にはまだそれほど確立されてはいないんですけど、いい先生がたくさんいるのが魅力なんです。上級クラスは1ヵ月ごとに先生が変わる、というのもよかったです。
私がレッスンを受けたのは、ミラグロス・メンヒーバル、マヌエル・ソレールとテクニカの先生の他にイニエスタ・コルテス、ハビエル・バロン、ラファエル・カンパージョ、イサベル・バジョン。そうそうたる顔ぶれです。でも、来年度からは、1ヵ月ごとに先生を呼ぶことはしなくなるらしいです。
「ずっと踊っていたい!」
とはいえ、ミラグロス・メンヒーバルが通年の専属講師であることは変わりませんから、やはり行くならそこ、ということになります。私はとにかくミラグロスが大好きなので、彼女のレッスンを受けられるだけで幸せなんですよ。私の場合、彼女に習いたいから、再びセビージャへ行くようなものなんです(笑)。今は10月からの渡西費用を少しでも貯めるために、短期の派遣で働いています。
今回またスペインへ行くわけですが、帰ってきてからのことは、何にも決めていません。セビージャでの生活が本当に楽しかったから、「もう一度行きたい!」という思いだけしかないんですよ、今は。将来のビジョンもまだ特にありません。ただひとつ、はっきりと言えるのは「ずっと踊っていたい!」、それですね。もちろん、先のことはわかりませんが・・・。
7月に帰国する際に「もう一回ミラグロスのところに戻るんだ」という気持ちでいっぱいでした。今は、その目標に向かうのみ。少しでも多くの時間を彼女と共有したいです。
人生設計がフラメンコで変わった!?
セビージャでの生活は楽しい、のひとことでした。いつでもまわりにフラメンコがあるんです。それが嬉しくて、嬉しくて。友達もフラメンコで知り合った子ばかりでしたから、みんなで集まって遊んでいても、最後にはフラメンコになってるんです。
公演が多いのも嬉しい限りでした。セビージャはお客さんの反応が楽しいんですよ。それがすごく好きでした。反応がすごいんです。もちろん、厳しいですけど。 |
小川愛さんへのお便りは
E-mail:info@jspanish.comへ。Jスパ!から責任を持ってご本人に転送します
年齢:24歳 好きなアーティスト:ミラグロス・メンヒーバル、マノロ・ソレール 好きなヌメロ:踊るならアレグリアス、聴くならファンダンゴ
小川愛さんが所属する岡本倫子スペイン舞踊団公演"Del
Amor de Espana"は、9月21日(土)・22日(日)池袋・東京芸術劇場で。詳細はこちら
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帰国前は、スペインで習ってきたことを日本でじっくり消化しよう、と思っていたんです。でも、1年弱の留学だったので、それでは感覚が定着しないと実感しました。なんだか、鈍りそうなんです。それがなくならないうちにスペインへ戻りたい、と強く思うようになりましたね。10ヵ月なんて短いと思います。セビージャでの感覚を忘れてしまいそうなんです。
昔は、先のことを考え、計画をたてて行動していくタイプだったんです。大学のことを考えての中学受験、就職を考えての大学受験・・・。でも、それまで立ててきた人生設計が崩れてしまったんです。おそらく、フラメンコで変わってしまったんだと思います(笑)。
就職よりフラメンコを選んだ
大学には、勉強するぞ!という強い意志をもって入学しました。フラメンコのことはまったく頭になかったのですが、友人に「スペイン舞踊部の見学に付き合って」と言われて渋々。サークルではなく、体育会系の部活ですよ。今考えると、ちょっとヘンですよね。
それがまさか、自分の人生を大きく左右してしまうなんて、思ってもみませんでしたよ(笑)。その友人はすぐにフラメンコをやめましたが、誘われて無理やりひっぱられて始めた私がハマっちゃって。そして、大学3年になるころ、部活でも教えてくださっていた岡本倫子先生のところに来ました。
就職活動もしましたが、途中でやめました。だんだん、ウソがつけなくなってきたんですよ。「フラメンコなんてやめてもいいんです。とにかく、こちらの会社で働きたいんです」といったありきたりのウソを並べていましたから(笑)。そんなの、会社側の方にもわかってしまいますよね。
そんな状態でしたので、就職活動は思うようにいかず、逃げだったのかもしれませんが、就職はやめました。そして、フラメンコをとったんです。
忘れられない思い出
卒業後、岡本倫子先生のスタジオで少しお手伝いをさせていただいて、その後、スタジオに通いながら派遣で働きだしました。派遣を選んだのは、もちろんフラメンコのことを考えてのことでした。9ヵ月間派遣で働いて、スペインへ飛んだんです。
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●先生からひとこと
東京外大のフラメンコ部を指導している縁があって、小川さんを教室で教えるようになりました。とても勘が良くて覚えが早い子、というのが印象的ですね。いま舞踊団に所属していますが、主要メンバーになりつつもあります。彼女はスペイン語がかなり堪能で、スペイン人とのコミュニケーションがスムーズにでき、言葉のカベがないというのが強みでもありますね。技術的には、まだ少し表現が固いところもあるけれど、大きく育ってほしいと楽しみにしているんですよ。(岡本倫子さん・談) |
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今後のことは分かりませんが、こういう生活が続けられたらいいな、とは漠然と思います。でも、先ほども言ったように、今は本当に何も考えていません。
スペインでの忘れられない思い出があります。クリスティーナ・ヘレン財団の通年コースの最後に、試験があったんです。そのとき、私のまわりはパルマの人をはじめ、みんな気心が知れた人たちでした。そこで踊ったときの感覚が忘れられません。私の踊りに対して、反応があるんです。その反応がまた私への刺激となっていくんです。メンバーと自分が一緒になれる、という感覚が好きですね。それが私の踊りの理想です。
そういう瞬間をたくさんもつこと、それを追求するために、またもう1年、スペインの空気を感じに行ってきます!
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