待ってました!ついに男性修行者の登場です。リズムに対する深い想いが、彼をフラメンコの世界へと導いた。そしてもう、とまらない!どこまでも突き進めー。クールそうな風貌とは裏腹に、彼の心は熱く燃えさかっているのです。

 


始まっちゃったよ、カホン人生

 もともと音楽が大好きで、学生時代からずっとバンドをやっていた。パートはもちろん、パーカッションね。とにかくリズムが好きなんだ。いつでもどこでも、スッチャカチャとやっている。運転してても、たばこ吸ってても、お客さんがいない店の中でも・・・(笑)。

 カホンとの運命的ともいえる出会いは、いまからさかのぼること、4年半。何を隠そう、あのフラメンコ界の女王、マヌエラ・カラスコ様のステージ。フラメンコのフの字も知らなかった自分が、何気なく手にしたチラシに導かれ、なぜか有楽町の読売ホールにいた。

 そこで無垢な?自分が目にしたものは、あまりにも衝撃的だった。だって、何なの、あのリズム。多少なりとも音楽(打楽器)に時間を費やしてきた者にとって、あれはまさに青天の霹靂!とにかく、今まで感じたこともない奇妙なリズムと得体の知れない木の箱にクギ付けだったわけ。

 木の箱と手、そして足、その三者が織りなす、生まれて初めて耳にするリズム。なんなんだこれはぁー。あのアナログ加減にハマった。この時代にこんなことが・・・。思わず涙した。

カホンとの運命的な出会い
あのアナログ加減がたまらない!

 あの日から、オレのカホン人生が始まった。あの、わけの分からない木箱の正体が知りたくて、近所にある「フラメンコ」と名のつく教室を見つけ出し、扉をたたいた。そこで初めて、あの木箱がカホンと呼ばれるいっちょまえの楽器であることを知り、某カホン奏者を紹介してもらった。

 実はね、それまでずっとバンドでパーカッションをやっていたから、あんな木箱ぐらいちょろいと思っていたんだ。ちょっと教えてもらえば、すぐにそれなりには叩けるようになるだろう、なんて調子のいいことを考えていたわけ。だから、ちょっと習ってみるか、ぐらいの気持ちだったんだよね。
カホンの起源は南米・ペルーといわれる。見た通り「箱」という意味

 それがさ、とんでもなかった。こんなに難しい楽器はないよ。ホントに。やればやるほど、その奥深さに引き込まれ、もう抜け出せない。こんなはずじゃなかったー、と嘆いても、時すでに遅し!

 カホンはとにかく、シンプルな打楽器。ホントに木の箱なんだよね。もちろん、よりいい音が出るように、いろんな仕組みが研究されているわけだけど、基本は木箱。演奏方法も、ただ単に手で叩くだけ。ドラムと比べたらなんともまあ、原始的なこと。

 でも、シンプルだからこそ、本当にいい演奏をするのは難しいんだよね。誰だって音を出すことはできる。コンパスが分かっていればリズムを刻むこともできる。それじゃ、どうやったらいかにいい音がでるか、感動的な演奏ができるかってことになる。音の種類もそれほどない。だって、木の板を叩くだけだから。限られた音域、音質の中で、人を惹きつけ感動させる、自分らしい演奏をするというのは、すごく大変なことなんだよね。

 感覚に目覚めちゃったから、やめられないんだよ。どこまでもどこまでも、深く追求してしまうんだ。たったひとつの音を出すために。自分で出した音をよくかみしめながら、もっといい音、もっと、もっと・・・、なんてやっていると、時間も忘れて叩いてしまう。

カホンが必要とされる場が
必ずあると信じたい

 でも、いろんな葛藤がある。フラメンコにとって、カホンはどこまで必要なのか、このまま続けていって、一体自分はカホンでどうしたいのか・・・。 

 前者に関しては、さまざまな意見を聞いた。カホンなんて邪魔だ!とはっきり言う人もいる。そんなとき、自分のやっていることの意味が見出せなくなりそうになる。ばかばかしく思えたりね。

  でも、それとは別に、曲によってはカホンがあると盛り上がるし、バックが安定して厚味が出るからいい、との意見もある。いろんな意見があるのは当然のこと。オレはカホンが必要とされている場が必ずあると信じるしかないよな・・・。だってさ、自分は叩くのが好きでやめられないわけだから、どこかに居場所があると考えないと、寂しすぎる。
 
 カホンとの関わり方も同じ。好きでやめられない。仕事として叩ける日がくると信じて、今はふんばってみる。ある程度、期間を限定してカホンに懸けてみたいんだ。

いまむらまさと

カホン修行中
好きな食べ物:ざるそば
好きなもの:ナナ&クロ(飼っている猫)
特徴:スリムな色白、実はちょっぴり涙もろい
興味のある方は09091484415@jp-t.ne.jpまで
両国の靴屋もよろしく!(フラメンコシューズ修理承っております)

 もう、これは趣味の範囲ではないぞ、と自分でも思う。なんとかしたい、という気持ちがすごく強いからね。もちろん、今の仕事はずっと続けていく。責任もあるしね。でも、それとは別に、カホンでも仕事したい。都合がいいのは分かってる。難しいのも分かってる。でも、どこかにあるであろう道を探し出したい、今はそう考えているんだ。

 このページを見て、一緒にフラメンコをやってみたいと思ってくれる人がいたら、それはすごく嬉しいことだね。カホンが必要なときは、ぜひ声をかけて欲しい。少しでも多くのことを学びたいんだ。どんな場でも構わない。どうかオレに修行させてください!よろしくお願いします。連絡は、携帯メールまで。