第1回は、グラナダに滞在中のあみさん(横浜出身)。3月末からスペインに渡り、フラメンコのレッスンに励んでいます。とてもサバサバした性格で、こちらの質問にも、歯切れ良く答えてくれました。

 


フラメンコの力強さに魅せられて  

 私にとってのフラメンコは、趣味かなぁ、今のところは。自分がこれでやっていこうとはまだ考えていないんだ。私には無理かなぁ、という気もするし…。でも、フラメンコは大好き!

 私が習っているスタジオでは、年に数回、スペイン料理屋さんで内輪のフィエスタを行っているの。先生が企画してくださってね。それがすごーく楽しくて!私も2回ほど踊らせてもらったの。やっぱり、フラメンコをやっているからには、どうしても人前に立ちたいよ。とにかくね、見てもらいたいの、自分の踊りを。それに、そういう場があると励みにもなるし、すごくいいと思う。

 仲間の中で踊るから、みんなからハレオがかかる。すると、不思議と今までうまくいかなかったことも自然にできてしまうんだよね。その瞬間、全てを忘れて本当に曲の中で生きていると感じる。その感覚を得るために踊っているのかもしれない。

 フラメンコは趣味、なんて言っている私がどうしてはるばるスペインまで来たのか、不思議に思う人も多いみたいだけど、趣味であろうとなんであろうと、こんなに心惹かれてしまったフラメンコがいったいどういうところから生まれてきたのか、スペインという国がどんなところなのか、自分の目で見たくなったの、すごく。だから来たんだ。

 私はね、飽きっぽくて習い事してもなかなか長続きしないのよ。いつも途中でやめてしまう。それなのに、フラメンコだけは違ったの。飽きるどころか、逆にどんどん引き込まれていって、抜け出せなくなっちゃった(笑)。これはただ事ではないぞ、と思ったわ。

 私はどちらかというと弱いタイプの人間で・・・、弱いというより、あまり自分を強く出さないと言ったほうがいいかな。

 でね、フラメンコってすごく力強いじゃない。それを見て、フラメンコをやったら自分もあんなふうに力強くなれるんじゃないかな、と思ったの。それでフラメンコを始めたんだ。日本だと女性は弱いイメージがあるけど、ひとりひとりに意思があるからね。

 さっきも言ったけど、踊っていると普段そとに出せないような、自分の中のいろんな感情を表現することができるの。モヤモヤした気持ちもね。その感覚がすごく好きで。だからもうやめられない(笑)。

日本に帰りたくない!また必ず戻ってくる!

 スペインには今回初めて来たんだけど、ただフラメンコが好きだってだけで来たから準備不足で・・・、かなり反省した。だってここで出会った人たちはもっとまじめにフラメンコを考えていて、スペイン語はもちろん、フラメンコの研究もたくさんしているから。

 でも、毎日、楽しくて楽しくて仕方がない。っていうのは、日本じゃ限られた時間しかフラメンコに接することができないけど、ここでは毎日あらゆるところでフラメンコを耳にしたり、目にしたりできるから。日本に帰りたくない!買い物ひとつとっても、新しいことだらけでしょ、すごく充実している。今回は約2ヶ月の滞在だけど、また必ず戻って来る。もっと長い期間でね。

 日本に帰ったら、がんばって働いてお金ためて、そして来年の夏ごろまた来たい。アンダルシアの夏を経験してみたいの。周りの人は何もそんなに暑いときに行かなくても…、なんて言うんだけど、そこまでみんなに暑い暑いと言われると、どれほど暑いんだろうか、と興味を惹かれるのよ。

 こっちへ来てみて分かったんだけど、日本にいるときにできることがすごくたくさんあったんだよね。たとえば、スペイン語は日本にいるときから勉強しておくべきだった。今さらだけど…。だから次来るときは、日本でできるだけのことをして、こっちでさらに有意義に過ごせるようにしようと思ってる。

 最近、スペイン語の勉強も始めたんだ。踊りを習うにしても、やっぱり言葉ができないとダメだなー、とつくづく感じたから。もちろん生活するうえでもね。日本から持ってきたスペイン語会話の本を片手に毎日奮闘。レッスンでよく使う単語、食べ物の名前、数を必死に覚えているの。今の私にとって大切なのはとにかく単語の数を増やすこと。一語でも多く!

 今、スペイン人の先生に個人レッスンをお願いしているの。彼女のだんなさんは日本人だから、日本語も多少通じるのね。だからスペイン語を始めたばかりの私にはちょうどいい。とてもていねいに教えてくれるし、毎日必死。こっちに来る前は、スペイン語習うことなんてまったく考えていなかったのにね。だから、語学学校に入る手続きもしなかった。それが、こっちへ来てみたらどんどん積極的になってきたの。いろんなことに対してね。

 本当に来てよかった。また絶対に戻って来る!