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世に舞踊家は数多くいるが、フラメンコへの深い理解に基づいた創作を可能にしている数少ない踊り手、それが森田志保である。
劇場でのフラメンコには、自分を誰かに置き換えた「演技をしている人達」を印象させる舞台がある。一方、彼女の企画する舞台は、常に「彼女自身の言葉」で語り構築された「彼女の世界」である。
僕にとって個人の内的欲求による表現のみが、リアリティーと吸引力を持つ。与えられたものではなく、自ら希求する、まだ誰も見たことのない世界。そこへ果敢に赴く態度こそが「アーティスト」と呼ばれる人の証である。
乾いた土地で熟れた果物を味わうような爽快感。夢と現実を行きつ戻りつするような瞑想感。刺激的な共演者たちと繰り広げられる、不思議なコラージュ。
前回の「はな4」から1年以上の時間が過ぎたが、その視覚的イメージは、未だにどこからともなく現れては、僕の頭の中をいっぱいにする。
誰にも予想の出来ない、未知なる舞台へと歩み続ける森田志保。今回はどんな旅に赴くのだろうか?ひとりのフラメンコ愛好家として、その旅の成果に大きなハレオを送れることを、今から確信している。
アーティスト
若林雅人 |