私の中に溜まっていた大切なものを、
「ココロにキタ」アルテを持った共演者たちの力を借りて、ひとつの形にしたい
影山奈緒子

フラメンコを始めて今年で17年、リサイタルをやる、やると言い続けて3年以上の月日が過ぎ、いい加減オオカミ少年になりかけていたのですが(笑)、この度、初めてソロ・リサイタルを開催することとなりました。

フラメンコを始めた頃は、まさか自分がフラメンコで生きていくなんて「夢」のことだと思っていたし、ましてや劇場でソロ・リサイタルなんて更に夢のまた夢だと思っていました。
それがまさか実現できるなんて…。

プロとして活動を始めてからの7年間、その中でも特にここ2,3年は私にとってはものすごく濃密にフラメンコと向き合ってきた時間でした。
その中でたくさんの素晴らしいアルテとアルティスタたちに出逢い、そのたびに私は心を鷲掴みにされ、揺さぶられ、時には絶望し、そして最後にはどれだけ自分がフラメンコが好きなのか、ということをいつも再認識させられてきました。
今回、そんな風に私の「ココロにキタ」アルテを持った人たちを全て共演者として迎えることになりました。
タイトルのAQUI, ESTOY YOは、マヌエラ・カラスコの言葉なんですが、以前に彼女のクラスを受けた時に「バイラオーラはどんな時でも舞台に上がるときは、"AQUI, ESTOY YO"という気持ちで上がりなさい!」と言っていて、それにとても感動したのでそのまま頂いてタイトルにしてしまいました。
全ての出会いがあって、心に響いたものがたくさんあって、だから今の私がここにある。
私の中に、降り積もる雪のように溜まっていった大切なもの、「自分の大好きなフラメンコ」を、素晴らしい共演者たちの力を借りてひとつの形にしたいと思います。

フラメンコに出逢えたことに心から感謝するとともに、これからもフラメンコで生きていく私の踏み出した第一歩の姿をあたたかく見守ってくだされば、と思っています。

鈴木能律子写真
photo by Kotaro Shibazaki



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