品川プリンスホテルで公演中の「タンゴドリームス3 〜フラメンコとの出会い〜」。130年前、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでタンゴが誕生した時、そこにはスペイン人移民たちが持ち込んだ音楽や舞踊があったと言われるだけに、両者が向き合ってのステージには興味深いものがある。今回の対談はエグゼクティブタワー3Fのバルコニー個室に酒井冬雪さんを迎えて、お二人が公演鑑賞後に実現した。
 第4回 アルゼンチンタンゴにあってフラメンコにはないもの
      酒井冬雪さん(エッセイスト)
酒井冬雪さんの 連載エッセイ はこちら


「ライブの舞台としては最高のシチュエーション」

板坂 いい舞台だったね。私はもともと踊りに限らず、違ったジャンルのものを組み合わせて作る舞台というのはすごく好きなんだけど、かなり楽しめた。

酒井 シチュエーションがいいですよね。デートの場所としてもいいと思うな。

板坂 セッティングも含めて、ライブの場所として今まで見た中で最高だった。僕自身、ここで踊ってみたいと思ったからね。こんなことはめったにないですよ。

酒井 板坂さんがそう言われるくらいだから、すごくいいんでしょうね。

板坂 見に来た人たちは熟年の夫婦が多かったようだけど、僕はむしろ若いカップルにもいいと思ったね。

酒井 私も、若い人が来たら楽しめると思いました。

板坂 映画と同じで、出演者は見ている人の代理として踊っているわけで、見る側としては、そこにいかに感情移入できるかがポイントになるわけですよ。私はアルゼンチンタンゴやフラメンコに激しく感情移入できるカップルというのは、案外、うまくいっていない場合が多いと思うな。

酒井 え、どうしてですか?

板坂 当然、自分たちよりステージで踊っている人の方が美しくて燃えたぎっているわけで、あんなふうになりたい、羨ましいっていうふうに、どうしてもステージ上の自分たちの代理人への感情移入が激しくなるわけですよ。その点、うまくいっているカップルというのは、自分たちに近いと思うだろうから特にギャップを感じることもなく、少し醒めていられると思う。

酒井 じゃあ、アルゼンチンタンゴやフラメンコをカップルで見る場合は、これから(カップルになろう)っていう人たちがいいんですね?

板坂 そう、男はその段階で誘うのがベストだと思う。はっきり言って、ここに女性を連れてきて口説き落とせなかったら、その男はよほど女性を口説く才能がないんだと思う。それほど素晴らしいシチュエーションであり、ショーだった。この場所でこの舞台を見たら、たいていの女性はその気になりますよ。僕たちも、見終わった後に対談というのはもったいない気がするな。

酒井 そうですね(笑)





今回の対談場所はここ!
品川プリンスホテル
クラブ EX 〔エックス〕
東京
品川プリンスホテル エグゼクティブタワー3階に位置し、さまざまな催し物を世界の銘酒やホテル特製の料理とともに楽しめるクラブ形式の円形ホール。中央の円形ステージを囲むように客席が配置され、さらに階上には個室を含むバルコニー席が用意されている。
●東京都品川区高輪4-10-30( JR線・京浜急行品川駅高輪口より徒歩2分)
●電話:03-3440-1111(代表)
www.princehotels.co.jp/shinagawa



お二人が鑑賞したタンゴドリームス3 〜フラメンコとの出会い〜のご紹介はこちら

バックナンバーはこちら

第1回 酒井冬雪さん
(エッセイスト)

第2回 宮野ひろみさん
(舞踊家)

第3回 田代 淳さん
(タブラオ「カサ・デ・エスペランサ」オーナー)

1・2345/5