石井智子さんインタビュー

−どのような舞台になりますか?

スペイン舞踊30周年という区切りの公演であり、現在の私の集大成としての舞台をぜひ見ていただきたいと思います。特別ゲストは、私に最も大きな影響を与えたミラグロス・メンヒバル。石井智子の踊りのルーツというか、根幹を成すものは、すべて彼女にあるといっても過言ではありません。

−フラメンコ色の強い舞台になるのでしょうか。

今年はあくまでもフラメンコを原点とした舞台になります。バックのアーティストも、スペインではいつもミラグロスと共演している人たちで、フラメンコの醍醐味を堪能していただけると思います。

−ミラグロスとの出会いはいつ頃ですか?

彼女の踊りを初めて見たのは今から20年前。私がフラメンコを始めて10年が経過した頃でした。

−どのような影響を受けましたか?

その頃の私は、ヒターナのような激しい踊りができずに壁に当たり、すごく悩んでいたんです。そんなときにミラグロスの踊りを見て、ものすごい衝撃を受けたのを覚えています。ああ、フラメンコにもこういうタイプの踊りがあるんだと。エレガントで女性的で、とてもクラシックな踊りでした。

私もこういう踊りをめざしたい、と新たな目標を持つことができ、その5年後の渡西で初めてミラグロスに個人レッスンを受けました。それ以来、スペインに行くたびに彼女のレッスンを受けています。つまり、私の30年の舞踊生活のうち、半分の15年にわたって教えを受けているわけで、私にとっては欠かせない人なんです。

−ミラグロスといえばバタ・デ・コーラでの踊りが知られています。

8月中旬まで約1ヵ月半、セビージャでミラグロスと練習を積んできました。公演では、私もバタ・デ・コーラで2曲、アレグリアスとロンデーニャを踊ります。あと、ソレアを徹底的に踊り込んできましたので、今までの私とは違った一面も見ていただけるものと思います。

−30年を振り返っていかがですか?

いろんなことがありましたが、やめようと思ったことは一度もないんです。10代、20代の頃は、まさにフラメンコ漬けの日々。やがて、フラメンコを何よりも優先する生活をちょっと改めようかという時期があり、そして、結婚、出産。

今は私自身落ち着いてきて、また正面からフラメンコと取り組んでみたいと思っています。エレガンシアというのは、私の根底にあるもの、精神的な部分でもあるんです。ぜひ、楽しみにして会場にいらしてください。

鈴木能律子写真




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