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ドミンゴ・オルテガインタビュー 「今回のテーマは<甘くエレガント>そして<本物>であること」 取材・文 M A K I K O ―今回は何度目の来日になりますか? 20歳のとき初めて日本に来ました。そして、36歳の今まで、思い出せないくらい何度も来ています。ここ「エルフラメンコ」に出演していたのが95年から96年にかけて。その前にも既に、京都、北海道、沖縄をツアーで回っていました。 ―日本のお客さんの反応はどう感じていますか? これが毎回違うのです。ある日は、息を詰めて見ているお客さんばかり、かと思えばワイワイ盛り上がる日もあるし。でも、僕らはどんなお客さんがいても、同じように踊るようにしています。決して、拍手を煽るような小手先の細工はしたりはしません。サーカスではないので。 ―今回のグループの特徴は? 今回は女性が多いのが特徴ですね。グループ8人の中で男性はたった3人。普通のフラメンコのグループと逆ですね。自分も普段は男性のカンテを入れたりもしますが、今回は「エレガント」に仕上げようということもあって、カンテは二人とも女性にしました。 それに、女性が自分のやりたいことを実現できるという機会は、何処の国でもまだ少ないと思います。フラメンコの世界でも、大抵は男性が中心。だから、女性でも男性と同じように、いやそれ以上にうまくやれるということを示す機会を与えたいという気持ちもありました。 ―踊る曲種は定期的に変えているのですか? このショウの構成自体が既にバラエティーに富んだものになっていて、自分自身とても気に入っているので、大枠は変えるつもりはありません。 しかし、曲種、順序は同じでも踊りは毎回違うものです。今日の踊りと同じ踊りは、二度とないのです。だから何度観にきていただいても、毎回、新鮮に観ていただけます。 ―ショウの見どころは? 一部は「ファルーカ」で始まります。こういう構成は珍しいでしょう。そして、二部は「ファンダンゴ」で幕開け。そして、バイラオーラ達による「タラント」「グアヒーラス」「アレグリアス」「ティエントス」など様々な曲種を組み込んでいます。 私は一部では「ソレア」、二部では「アレグリアス」をソロで踊っていますが、即興の部分が多いので毎回違ったものになっています。パソ、レマテ、レトラ(歌詞)も、その時々で変えたりしています。 「ソレア」は、お客さんにとっては少し理解するのが難しいかもしれません。フラメンコの派手なイメージとは遠いものなので。しかし、お客さんにフラメンコは、お祭り騒ぎばかりじゃないということを分かってほしいのです。一方で「アレグリアス」は受け入れられやすいようですね。この対極的な二つの曲種を使って、フラメンコの魅力をお届けしたいと思っています。 ―帰国後の予定は? スペインに戻って3日後には、ブラジルで一週間のクルシージョ。そして11月はマドリッドで、自分の舞踊団の作品「オルフェオ」を上演します。 そして12月には、日本で小島章司さんの公演に出演します。その後、エクアドルで公演、1月はアメリカでクルシージョ。2月のヘレスのフェスティバルでもクラスをもちます。 ―最後に日本のファンへのメッセージを。 フラメンコに対する想い、そして敬愛の念を持ち続けてください。そして、“何かを訴える力”を持つ“本物”のフラメンコの素晴らしさを味わってください。
「フラメンコ」という言葉のイメージで、「フラメンコの人間はこうでないと…」という短絡的なイメージを持って、それがさも“フラメンコな生き方”であるように語られ、実践されていることがあります。“フラメンコ風”な格好をしたり、行動をとったり。 例えば、カマロンは素晴らしいフラメンコだった、しかしだからと言って、彼の生き方を真似することが“フラメンコ”ではないのです。例えば、ジムに通ったり、お酒やタバコもしない健康的な生活を送っていたって、フラメンコであることはできるのです。
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