9月から10月にかけて、Rockamencoが6人体制 になって初めてのライブを行っています。いろいろと不安もあったけど、まずは東京のライブを上々の出来で終えることができました。
実はRockamencoの中心的存在だったichiroが3月に脱退したんですよ。正直、彼が抜けた穴というのはメチャクチャ大きかった。メンバーで唯一のエレキギターだったので、根本的に音づくりから変えなきゃならなかったし、これまでほとんどの曲を彼が書いていましたから。
それで、この半年間、今回のライブに向けて残った6人でひたすら新しい音づくり、新しい曲づくりに取り組んできたんです。エレキギターの音がないRockamencoのライブってどうなんだろうと思ったりしましたけど、東京のライブではお客さんの反応も良かったし、新曲もすんなり受け入れてもらえた。ichiroが担当していたコーラスの部分はDan(長谷川暖)が頑張ってくれました。ギター演奏の負担が増えた上にコーラスの比重も大きくなったのですが、よくやってくれていると思います。
この勢いで名古屋(10月7日)、大阪(10月8日)のライブも成功させたいですね。新しいRockamencoのサウンドと曲を堪能しに、ぜひ会場に足を運んでください!
「魂で勝負したい」
ライブが終わったら、次回のCD制作に向けてひたすら楽曲づくりです。Rockamencoは結成以来CDを5枚発表してきて、少しずつ広まってきているという手ごたえがあるし、ロックとフラメンコを融合させた音楽を日本語で歌うという、これまで日本にはなかったことをやっているつもりなので、 僕としてはフラメンコでの活動とともに、いいバランスを保ちながら続けていきたいと思っているんです。
今は編成にエレキギターを加えることは考えていません。今のメンバー 6人でできることをやっていきたいと思っているし、生まれ変わったバンドとして、ここでまた勢いをつけたいという強い気持ちがありますから。今やらないと存在価値がアマチュアバンドといっしょになってしまう。そんな危機感もありますしね。
よくRockamencoとフラメンコのどっちに軸足を置いてるの?と聞かれますけど、両方と言えるかもしれないし、実はどっちにもないかもしれない。僕自身としてはやりたいことがいっぱいあるんですよ。2006年にRockamencoを始めたのも、それまでフラメンコをやってきて、フラメンコを自分の中で解釈した上でオリジナルな曲をやりたい、という思いがちょうど芽生えてきた時に話があったからなんです。
フラメンコだけだと精神的にきつい部分があるんですよ。僕の中に理想とするカンタオール像があって、それを追い求めるあまり現実との間に苦しむ自分がいる。スペイン人のカンタオールと比 較し始めると、気がめいってしまう。だから、なにか軸になるものを持ってないと、ステージで歌う根性がなくなるんです。自分がカンテの技量やスペイン語力に秀でているとは思っていないので、魂だったり気持ちなら、勝負できるんだという思いが強いですね。これしかない!という気持ちです。
だからフラメンコでもRockamencoでも、まずは自分のテンションを高めて、来ていただいた方に元気になってほしいということを思いっきり意識します。フラメンコの場合は、それでも抑え気味のところがありますけど、Rockamencoに関しては僕がメインボーカルだし、MCも必要だし、もう、あいつ ちょっと調子にのってるな、というくらいの勢いでいきますよ。正直、メチャクチャ疲れますけどね。ライブツアーの最中なんかだと2日くらい引きずります(笑)
今いちばんやりたいことは…
僕は15歳のときからロックバンドでギターとボーカルをやっていたんです。フラメンコとはまったく縁がなかったんですけど、会社員時代に仲間と新宿のエルフラメンコに行って、初めてフラメンコを見ました。出演はカルメリージャ・モントージャのグループで、もちろん全員スペイン人。ギターばかりに目がいってカッコいいと思ったけど、とても日本人にやれる音楽じゃないという印象でした。
その後、踊りをやっている仲間の子がライブに出るというので見にいった時、初めて日本人がフラメンコギターを弾き、歌を歌っている場に遭遇したんです。あ、日本人でもこんなにやれるんだと思って、即刻、プリメラギターさんに現金を握りしめてギターを買いに走った。それがフラメンコの始まりです。はじめはギターだけで、その後、カンテもやり出したのですが、とにかく CDやビデオを買いまくりましたね。多い時で1年に400枚くらい(笑)。はじめの頃はジャマーダだ何だといってもさっぱり分からなくて。同じソレアなのに、なんでタイトルが違うんだ?とか、疑問だらけでしたよ。頭を整理するのに1年はかかりました。
あと、フラメンコをスペイン語で歌うということについては、ものすごくハードルが高かった。歌を覚えるために歌詞カードのあるCDしか買わなかったくらいです。始めて3年くらいの時にライブで歌う機会を与えていただいて。会社を辞めたのは98年、30歳の時でした。
実は僕の中では、フラメンコにおいても日本語で歌う曲をつくりたいという気持ちがすごく強いんです。Rockamencoもそうだけど、やはり日本語でメッセージを伝えるというのはすごく大事なことだと思うんです。今いちばんやりたいことは、これですね。自分で曲を作って歌いたい。将来、カンテライブもやりたいですけど、その時はぜひ日本語でも歌いたい。そんなことを考えています。
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有田圭輔(ありた・けいすけ)
高知知県宿毛(すくも)市出身。15歳からロックバンドでGuitar&Vocalを担当。
会社員時代にフラメンコと出会い、これまでにない衝撃を受け、以来、大好きな釣りも忘れ、フラメンコの探求に没頭。01年頃からライブ出演を開始。以後、東京を中心に全国各地のフラメンコライブに出演。
04年、ブルース・ロックギタリスト「ichiro」との出会いから生まれたユニット「Rockamenco」を始動。07年にSONIC GROOVEレーベルよりメジャーデビューを果たす。フラメンコの活動と共に現在も精力的なライブ活動を展開中。
2003:日本フラメンコ協会新人公演において、カンテ部門努力賞受賞
2004:アクースティカレーベルから発売となったコンピレーションアルバムCD「10COLORES」に参加。同年にギタリストの松村哲志と「あにふふ。」を結成。精力的に石鯛釣りに取り組む。
2005:同レーベルより発売のライブCD「El Puente de Esperanza」に参加
2006:新ユニットRockamencoのFirst Mini Album「Rockamenco」発売(丸山茂雄さん主宰のmf247において総合部門チャート1位を記録!!)
2007:Rockamencoの楽曲「Morena」がTBS「世界ふしぎ発見」のエンディングテーマに決定
2007/05/09:メジャーデビュー第一弾 Rockamenco First Maxi Single [Morena]リリース
2009:3rdシングル「Viva Amor」をavexレーベルより発売
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