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手下倭里亜先生より
2年越しの発表会でしたが、いつもイントロダクション(オープニング)は必ず、生徒全員によるアトラクションで始めています。今回は初心者が12人もいて、いったい何ができるか考えました。初春1月の公演ということもあり、セビジャーナスをアレンジして、その間に今回は上級クラス5名によるマルティネーテ・コン・バストンを入れ、フィエスタ(祭り)のシーンからがらっと雰囲気を変え、最後にその次のソレア・ポル・ブレリアとつなげてみました(こちらも初心者、1年足らずの人もおりました)。
その後は、他のクラスのヌメロで一部を終えるという構成です。二部は今回、フラメンコ歴10年以上の人たちをクワドロフラメンコのかたちでパルマ、ハレオ、一人ずつ踊るかたちにしました。その練習を発表会3か月ぐらいから土・日・土・日・祝日とスタジオに集まってもらって練習をしました。足りない人たちには補修をして、中身を充実すべくみんな一丸となって、当日まで練習を続けました。エンディングも1月からお休みなしで練習に入りました。
それぞれの段階でのチャレンジと、今までのことをベースとして積み重ねていくことの大切さをかみしめ、皆さん、発表会という一通過点であるこの日を目標として各人頑張ったと思います。発表会後のあの打ち上げの不思議な盛り上がり。みんなの笑顔を見て、ほっとした私です(HPに打ち上げの写真がありますので、のぞいてみてください)。
次回は、まだ決めてません、が、1年半〜2年後にはまた開催したいと思ってます。その前に、フラメンコはひとりの踊りなので、ひとり、ひとりの実力を伸ばして、ひとりで踊れるようにスタジオコンサートも行う予定です。
観に来てくださった皆様、ありがとうございました。
出演生徒より
西野千鶴さん
発表会が終わってしばらくしてから、ジプシーキャラバンを観ました。数ある素晴らしい場面の中で、私が今でも無性に聞きたくなるのは映画冒頭で、湧き上がる様に始まったラジャスタンの少年たちの歌声です。また胸がしめつけられるものに出会ってしまった。“また”というのは、以前にもそういう事があり、それはまぎれもない、フラメンコの事です。フラメンコを通じて様々な人に出会える事にただ、ただ感謝します。もっと勉強しもっと感じて、夢中になれるものを残して来てくれたロマの人の心を少しでも理解できる様な世界市民になりたいです。
赤野小雪さん
発表会というのは実に贅沢な行事だと思います。プロの方々に舞台を作ってもらい、素晴らしい演奏、照明、音響その他様々なサポートを得て客席の温かい目に見守られて踊る事が出来るめったにない機会です。私達生徒がやらなければいけないのは感謝の気持ちを込めて、精一杯踊って、目一杯楽しむことではないでしょうか。今回の発表会は年末年始の慌しい中、皆よく集中力を持続して、当日も引き締まった顔で踊っており、客席にも熱い思いは伝わったのではないでしょうか。打ち上げも最高でした。今後も個人的に足りなかった部分を課題として励んでいきたいと思います。
横浜さおりさん
長く続けることは一つの才能よ!(イリア先生の言葉です)
初めての発表会からずーっと一緒に出ている仲間が5人位いて10年になります。発表会が終わった時に今年もみんなと一緒に出られて良かったなあー。と思いました。今年の発表会も仲間が増えて60人位の大きな舞台になりました。幕が開いてセビジャーナス、先生が一番力を入れる瞬間です。「あたしは作品、造ってんのよ」という言葉がいつからか重たいなあーと感じていましたが、一緒に踊るみんなは緊張しながらも精一杯の笑顔です。初心にもどる?を再確認した発表会でした。

田村優子さん
初めての発表会は、全てが未知のことでずっと緊張の連続でしたが、本番は楽しんで踊ることが出来ました。発表会では普段、一緒に踊ることの出来ない先輩方と踊ることができ、ただ振りを覚えるのでなく基礎を学ぶことで、同じ踊りを踊ってもまったく違うものになることが良くわかりました。今回は1年目のセビジャーナスでしたが、2年目、3年目とその年数なりの踊りができるよう、しっかり基礎から積み上げて、いつかは自分自身を思い通りに表現できるようになりたいと思いました。最後に、この場をお借りして、いつも基礎から丁寧に指導してくださる先生、発表会で心の支えとなってくれた先輩方、仲間のみなさんに感謝の気持ちを述べたいと思います。本当にありがとうございました。
発表会エピソード
川口清奈さん
生後半年の次男同伴の発表会、本番までの3ヶ月は綱渡りでした。
3年のブランクを経てフラメンコを再開。約1年後の昨年6月末の出産当日までレッスンを受けました。3ヶ月後に復帰したときにはすっかり発表会ムード一色。
体は鈍っているし、振付けは一人遅れ、本当に出演できるのか自分でも半信半疑でした。
現実は二人の育児と仕事を抱え、週1回のレッスン時間確保がやっと。
レッスン開始ギリギリまで授乳し走って近所のシッターに預け、終われば汗も拭かずにお迎えに。時にはなりふり構わず抱いて授乳しながらレッスンを受け…。必死で予定をこなすだけで振付けさえ怪しいまま当日を迎えました。
ところが本番前夜、長男が突然体調不良を訴え深夜の夜間救急に駆け込むことに。
幸い大事には至らず、翌朝は恨めしげな夫と具合の悪い息子を振り切り、徹夜の状態で冷たい雨の中を次男と大荷物を抱えて会場に向かいました。
手下先生のもとで初めての発表会。当初から子連れでは迷惑とか、半端なことをしては全ての方々に申し訳ないと思い続けていました。が、緊張感がただよう3ヶ月間のレッスンや本番当日も、面識のなかった方々もさりげなくフォローしてくださり、泣きぐずっているときや出番中に代わる代わるあやして頂いたり…。そんな教室の雰囲気と応援してくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして先生の中身の濃いレッスンの成果か、不安材料だった練習不足も忘れ、本番はメンバーとガロティンの調べとの一体感を味わい、再び踊れることの喜びに満たされた舞台でした。
生後8ヶ月になった次男は、落ち着きを取り戻したスタジオの隅でカホンを叩きながら見学しています。

発表会を観て
ベリーダンサーKIKIさん
私はオリエンタルダンス(ベリーダンス)の踊り手ですが、御縁あって手下ILIA先生にダンス・トレーニングをしていただいております。
このたびの発表会を拝見するのをとても楽しみにしておりました。開演前にはすでに満席の大盛況でいらして、全編生演奏で繰り広げられる華やかなショーに、踊り手さんが生徒さんたちであることも忘れ魅了されてしまいました。
音楽・踊り・衣装・照明がすべてドラマティックに絡み合い、プログラムの流れも明暗のコントラストがあってILIA先生の美学に触れさせていただいたような気持ちになりました。印象的だったのは、ダンサーの「背中」です。ターンを切って背中越しに見せる横顔。爪先から足腰、背中、首、頭の先までのそのラインに何か生き様のような・・・フラメンコが発展した彼の地に生きた、ジプシー達の情熱的で誇り高い人間性を彷彿とさせていました。みていた私も背中が伸び、いつのまにか会場は「オーレー!」と舞台と1つになっている・・・フラメンコショーは、オーディエンスとともにライブな瞬間を完成させていくのだなと感じました。

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