スペインでは、大小合わせて年間200以上のお祭りがあると言われています。歴史、文化、伝統に培われた郷土色豊かなお祭りが、スペイン各地で開催されます。また最近では、小さな村が村おこしなどのために始めたユニークなお祭りも見られるようになりました。今回は、日本ではあまり知られていないお祭りを紹介します。

写真・文/浅野ひろ子


<Fiesta de la Virgen del Carmen:カルメンの祭り 各地漁村>
※7月16日 聖母カルメンの日に開催
  聖母カルメンは“船乗りの守護神”。漁村では聖母カルメンの像を乗せた神輿を担いで行進するプロセッションが行われ、漁の安全祈る伝統的お祭りだ。

 クライマックスでは神輿が海の中へ担ぎこまれ、担ぎ手だけでなく、興奮した村人達も海に入り、「ビバ・ラ・ビルヘン・デル・カルメン!(聖母カルメン、万歳!)」の掛け声と共に水しぶきが上がる。



マラガ市エル・パロでの聖母カルメン祭り

海の中に担ぎ込まれる聖母カルメン像

<Fiesta de Ajoblanco:アホブランコ祭り アルマチャル>
※9月の第一土曜、1日のみ開催 アルマチャルのHP

 マラガ県東部アサルキア地方の山の中の小さな村アルマチャルで、近年、村おこしのために始めたのが、“アホブランコ祭り”だ。アホブランコとは、冷たいガーリックスープ。アホ(ニンニク)・ブランコ(白)という名前の通り、白い色をしていて、マスカット葡萄と一緒に食べるのが特徴だ。

 村の中には10箇所近いアホブランコの試食ポイントが設置され、無料で配られる!マラガワインの試飲と干しブドウの試食もある。また、この日は干しブドウ博物館も無料公開となる。

 まるで七夕のような飾りつけと、手作りの愛嬌ある人形で村中が彩られる。伝統的な民俗音楽と旗を使ったダンスを披露するグループ“パンダ・デ・ベルディアレス”も、村の中を練り歩く。

 村の中心部に設置されたメインステージでは、フラメンコライブも行われる。そしてクライマックスは、深夜に行われる“グラン・モラガ(焚き火)※”だ!



パンダ・デ・ベルディアレス

メインステージのフラメンコライブ
 ※Moraga(モラガ)=マラガ県のみで使われる単語。焚き火を囲んでのパーティー。

<アホブランコの作り方>
・皮をむいたアーモンド 100-125g
・固いパン(ミミを取り湿らせたもの) 1枚
・ニンニク 2、3片
・オリーブオイル 250cc
・ワインビネガー、塩 少々

1)皮をむいたアーモンドとニンニクにオリーブオイル少量を入れてすりつぶし、少しずつ湿ったパンを加える。フードプロセッサーを利用してもOK!
2)少しずつオリーブオイルをたらしながら、スムーズな白いペースト状になるまでかき混ぜ続ける。通常、20分以上かかる。
3)食卓に出す前に、冷たい水を加える。凝固しないようにご注意を!必要であれば、塩とビネガーで味を調える。
☆マスカット葡萄を添えて食卓に出すのがポイント!


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