画家・そわ絹江さんについては、こちら

 

オレンジ色の屋根と白壁の家並みが海岸沿いに広がる漁村カダケス、海への斜面に連なる曲がりくねった路地が面白い。道の端に座り込み、描き出す…、地中海の太陽が、白い壁にくっきりと、背の高いブーゲンビリアの影を落とす。急がなくてはならない、陽の光は気まぐれ、あっと言う間に風景の表情を変えてしまうから。赤ん坊をおんぶ紐で背負っている若い女性がみやげ物屋から出てきた。シェスタの時間らしい。表通りに陳列している商品を店の中に取り込んで、しばらくのお休みの時間。それにしても、カタルーニャの国境近くの港町で、赤ちゃんをおんぶして店番をする女に出会うなんて、思いがけないこと…風景の中にバランスよく収まってくれた。

絵・文/そわ絹江


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