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「星の野」という名前に惹かれて、静かに雨の降る駅に降り立った。ヨーロッパ中の人々が集まる巡礼地…サンチャゴ デ コンポステーラ、石造りのアーケードがある旧市街は道が直線ではなく、微妙に歪んでいるのも絵心をそそられる。路上には大道芸人や物売りもいるけれど、小さな折り畳み椅子にしゃがみこんで描いている私は、仲間と思われたらしく、時々話しかけられたりもする。保護者がいるような気がして心強い。街は刻々と表情を変えてゆく。カフェの白いパラソルも、日が陰ってくれば畳まれてしまうし、絵になるお客も待ち人がくれば椅子から離れる。急いで描き取らなくては、面白さを感じた洒落た風景が目の前から消えて行ってしまうのだ。
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