第7回 理想や好みはハッキリと
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恋人のいない状態が長くつづいていると友人や知人に指摘され、うれしいことに、
「だれか紹介しようか? どんな人がいいわけなの?」
といってもらったとき、
「ぜいたくいってられないもん。ホント、だれでもいいから紹介して」
と返事をする女の子はわりと多いものです。

しかし「だれでもいい」では紹介するほうも困ってしまいます。

おやつを買ってもらうにしたって、親しい相手になら、ケーキがいいか和菓子がいいかくらいの好みを伝えたほうがいいに決まっているのに、恋人は「だれでもいい」なんて、かなり乱暴ではなかろうか? と私は思うわけです。

恋愛に関する本を書いている都合で、私は何回か、いきなり見ず知らずの女の子の訪問を受け、
「これこれこういう人と結婚したいと思うんですけど、サカイさんの知り合いでそういう人がいたら紹介してください」
といわれるという、稀有な経験をしたことがあります。

「カラダが弱いので、絶対にお医者さんと結婚したいんです。どうすればいいでしょう?」といわれたこともあるし、
「これからはアジアの時代だと思うんです。で、アメリカ育ちの香港人みたいな、そういう知り合いがいたら紹介してほしいなと思って」
といわれたこともあります。

私じゃなくて、身近な人に相談したほうが理想の相手を紹介してもらえる可能性は高いのでは? と思います。そういう意味で、方向性は修正する必要がありそうながらも、彼女たちのパワーには「えらい!」といいたくなりました。

さて、あるとき、背の高い細身のキレイな女の子がやってきて、
「あたし、お金持ちの男の人じゃないと結婚したくないんです。でも、そういう自分がときどきイヤになって。どうしたらいいんでしょう」と悩みを打ち明けられたことがありました。

このとき、私はすかさず、
「実際にお金持ちと付き合ったことがあるのでしょうか?」
と聞き返しました。すると彼女は、
「付き合おうと思うと罪悪感が先に立っちゃって、まだ付き合ったことないんです」
と恥ずかしそうにいうのです。

自慢ではありませんが、私はお金持ちで勉強ができる人がとても好きです。若気の至りで昔は、お金を持っていて、育ちがよくポワポワしている人と付き合うようにしていたほどです。

しかし、私は男性からプレゼントされたモノをちっとも大切にできなかった。高価なバッグも電車のホームや道端にどさりと置いちゃうし、ジュエリーをもらっても平気でなくしちゃうのです。

そのクセ、自分のお給料で買った3800円のバッグは後生大事に持ち歩いて、地面に置くなど決してしないし、気に入って買った500円のピアスを毎日、身につけていたりするという。良心がとてつもなく痛みました。

そうこうするうちに、
(どうやら私は、男の人にお金持ちにしてもらうんではなくて、自分がお金持ちになろうとするほうが好きらしい)
と気付いた次第なのです。

ですから、彼女には自分の経験もふまえつつ、
「お金持ちが好きって悪いことじゃないと思うけど。とにかく、実際にお金持ちと付き合ってみないことには、自分にあってるかあっていないかもわからないわよ」
そして、
「お金持ちといってもイロイロ種類があるのです。不動産をたくさん持っているけど、キャッシュはあまりなくて、いつもジャージでみずからビルの管理をしているオーナー一族もあれば。上手に商売をしていて、現金はあるけど品はないという人もいるし。お金はあるけど、彼が握っちゃってこちらに使わせてくれない人もいるでしょう。まずは、イロイロなお金持ちと付き合って、自分はどういうお金持ちが好きなのかを見極めたほうがいいのでは……」といいました。

「お金持ちが好き」とか「欧米人が好き」とか「アメリカ育ちの香港人がいい」とかいうと、他人からはひどくわがままで、強引で身のほど知らずにみえてしまいがちです。けれど私は、自分の理想や好みというものはそれくらいハッキリもっていたほうがいい! と思うのです。

ぼんやりした理想像では、限りない選択肢を持ちながらも選びきれずに迷いつづけることになります。強い理想をもっていれば、選択肢が極端にせばめられるぶん、迷いは少なくなり狙いがきっちり定まるはずです。

「どんな人がいいの?」と聞かれたとき、
「○○○がいい」と断言できるようになってこそ、
「じゃあ、こういう人はどう?」
「そりゃ高望みしすぎじゃないの。この辺で妥協しなよ」
と、紹介する側の人とあれこれ意見交換ができるようになるってものです。

この春はがんばって「○○○な人が好き」と決めてみましょう。

私の困った性格のひとつに、一度それが気に入ったらずーっと食べつづける……というのがあります。高校生のときはグラタン作りにこり、11日連続で晩ごはんにグラタンを作って、家族に「お願い、もう食べられない」と涙ながらにいわれムッとしたものです。ひとり暮らしをしているときはいつまでカレーを食べつづけられるか、ひとりで挑戦し、2週間、朝晩毎日カレーを食べたことも。今はアボガドを食べるのが気に入っています。毎日、ワカモレを作って食べています。すでに10日が経過、まだまだあきていません。では、またね。