以前住んでいたアパートの下の階に、国連の職員で、日本にある某国の大使館に派遣されているイギリス人の女性が住んでいました。
あるとき、ふたりで夕食を食べていると彼女がこんなことをいいだしたのです。
「大使館に日本人の女の子がアルバイトにきてたんだけど、日本に遊びにきた大使の友人のご子息にみそめられて『彼に一緒に来てほしいといわれたから仕事はやめます』って、今日、大使館を辞めちゃったの。まだ働き始めてから2カ月もたってないのに」
別に怒っている口調ではなく、淡々と……ちょっぴりうらやましそうな口ぶりでした。そして、わたしにいうのです。
「大使の友人の家ってすごいお金持ちなのよ。クレイジーなくらいお金持ち。ねえ、あなたもそういうの狙ったら?」
そう気軽にいわれても……。
「でも、どうすれば大使館でアルバイトができるわけ?」
わたしは疑問に思っていたことをたずねました。
「どうすればって、コネよ。今日辞めたアルバイトの女の子だって、大使館にいる誰かの紹介でバイトにきたのよ。それだけの理由で働けちゃうんだから」
「ふうううん」 「語学はどうなの?その女の子は、そこの国のことばをしゃべれたんじゃない?」
「ぜんぜん。大使館にきてから勉強はじめてたけど。英語だってちょっとしかわかんなかったし」
「へええええ」
曖昧にうなずきながら、わたしは心の中で考えたのでした。
(けどねえ、誰かの紹介っていう、「コネ」をみつけるのがタイヘンなんじゃないの)
大使館の職員というのは、みんな自国からあちこちの国へいくものだと思っていたけれど、人手不足の国の場合、国連の職員を派遣してもらえたりするらしい。
彼女に会うまでは、そんなことすらも知らなかったわたしが、いったいどこで「大使館でアルバイトをするコネクション」をみつけられるというのでしょう。
というか、大使の友人のご子息にみそめられちゃった彼女は、たぶん、ものすごい美人なのではないだろうか?とようやく当たり前のことに気付いたので、単刀直入に聞いてみました。
「だけど、そのご子息にみそめられて大使館辞めた彼女って、すごいキレイでナイスバディな人とかなんでしょう?」
「それが、そうでもないの。ごくフツウの女の子なのよねえ」
一瞬、野望の炎がキラリンと輝きましたが、勉強しなおして、国連への就職を狙うにしては年齢がいきすぎてるし、フリーランスで働く気ままさを覚えてしまってるし、それ以前に朝起きれないし、きっと毎日会社に通勤はできない体質になっているに違いない。と、すぐさま冷静になったわたしは、国連に就職する方法だとか、大使館でアルバイトをする手段などなどをリサーチせずに、今に至っているのでした。
外国人男性と結婚したいなあ、と思った場合、だれもが壁に感じるのが「コネ」のある・なしという問題のような気がいたします。もちろん、自力でアチコチを発掘して、ときにはふられても、ひどい目にあっても、あまりこりずに次ぎへすすめる。そんな女気のある人なら、わたしだって心配はしません。
しかし、大半の女性は「だまされたらどうしよう」「いい人にはどこで知り合えばいいの」「誰か信頼できる人に紹介してもらえればいちばんいいんだけれど」と、うっすらと他力本願なことを考えてしまうものだと思います。
わたしの周りの「外国人男性と結婚したい女の子」を見てみると、留学したり、出会い系サイトでダンスのパートナーを募集してみたり、外国語学校に通ったり、外資系企業に就職したり、というのがほとんどです。
ピースボートに乗っていた。青年海外協力隊で海外に行った。という人もいますが、これはかなりの勇気と何がしかの技術を必要とする方法です。やはり、なんらかのいい「コネ」がある、という女性はごく少数派であるといっても過言ではないといえましょう。
というわけなので、わたし個人的には、まだ若くて今なら勉強もやり直せる。でもって、恋愛にはそんなに積極的になれないシャイな性格だけど、外国人男性と結婚したい、絶対に。という女性は、ぜひ、海外で就職する道をさぐってもらいたいと思う次第です。
(ついでに、実現できたらどうやってそうなったかを教えてほしいです)。
それはちょっとムリという方は「技術」や「趣味」や「特技」をみがいて、出会いのチャンスをみつけるべきでしょう。地域によっては、空手・剣道・合気道などの武道の教室の生徒さんが、外国人男性だらけというところもあるようです。
コネクションがない女の子同士は結束して、口コミ情報ネットワークを確立させ、出会いの場を広げるのもありです。
よい出会いをみつけるために、それなりに自力を発揮する。そうすれば、いつか強力なコネとつながることだってあるはずよ! そう期待するわたしはあまりに楽天家すぎるのかしら。

ホアキン・コルテス ライヴ、観にいってきました。手が長い。足がまっすぐ。笑顔がキュート。サービス精神旺盛。ドキドキでした。もう、ミーハーといわれてもいい、っていう気持ちです。
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