第1回 外国人と付き合いたい!
酒井冬雪さんからのメッセージとプロフィール、新著のご紹介はこちら

わたしの幼なじみであるYちゃんは、20歳くらいのころから、
「おわかりでしょう? 私、日本の方とはちょっとお付き合いできませんの」
と、叶姉妹の姉のような人になっていました。彼女が最初にお付き合いをはじめたのは、たしか横須賀基地にいる米兵に日本語を教えているアフリカ系アメリカ人でした。
 
その後、私の知る限りでは、ハワイでレストラン経営をする日系アメリカ人、オーストラリアの高校生、金髪碧眼の見てくれはよいがアタマが悪そうな英会話教室の先生(カナダの人)、ナゾのスイス人、イタリア人美術商のおじさまなどと親交を深めつつ、彼女は某大手生保の営業職に就いたのでした。
 
英雄色を好む、といいますけれど、男性関係がハデな彼女はまさにそのタイプで、昔から勉強もスポーツもよくできました。当然、仕事もできるようで就職すると半年ほどで、営業成績がトップになっているは、男性上司はおだてて手玉に取っているはで、女性の先輩たちから敬遠される存在になってしまったようです。
 
友人の私からすると、こんなに仕事ができるのに、どうしてスナオに仕事に打ち込んだりしないのだろうか? といいたいところだったのですが、彼女の人生において、いちばん重要な課題は「いい男(外国人)を捕まえて結婚する」こと。そのためには海外をあちこち旅せねばならない→だから、仕事に励んで高収入を得ようとするわけなのです。
 
彼女のこういうプライートな一面、というか人生の目標を知らない職場の女性達が、
「会社の男の人たちみんなにいい顔してるくせに、妙に付き合いは悪い。ちょっとくらい仕事ができるからって生意気」
と考えてしまうのも仕方のないことといえましょう。
 
ある日のことです。彼女が社食でランチを食べていると、犬猿の仲である同じ部署の女性の先輩が、部下をゾロゾロひきつれて彼女の向かい側の席に座ると、周囲の人たちに聞こえるような声でこういったそうです。

「ねえ、昨日、あなたが乃木坂歩いてるところ見ちゃった。あの金髪の人は彼氏なんでしょう?」
 
悪意を感じる質問でしたが、Yは正直に答えました。

「はい、そうですけど」

「ふうん。うちの会社の男の子に興味がなさそうなのはそういうわけだったんだあ。やっぱり、あれなの? 外人と付き合うのって、あれが大きいから?」
 
下品なことこの上なく、まるでセクハラオヤジのような発言です。アタマにきたYは、「そうですね。少なくとも先輩の彼氏よりは大きいと思いますけど」
と、その先輩の彼氏が同じ会社の人だと知っていながら、冷静にいってのけ、その場を立ち去ったのだそうです。
 
もちろん、それから先輩の意地悪は激しさをましたのですが、社食でのやりとりを聞いていた同期の女の子のひとりが、
「あたしの彼はスウェーデンの人なの」
と打ち明けてくれて彼女には味方ができたのでした。同期の女の子と親しくなったYが、自分の男性遍歴を打ち明けたところ、
「あたしはYとは違う。あなたみたいなのがいるから、外国人と付き合う女の子が誤解されるのだ」
といわれてしまったそうですが、それでもふたりは「同士」になったようです。
「会社でひとりでも仲のいい人がいれば何とか生きていけるよね」
とYは私にいったのでした。
 
余談ですが、最終的に彼女は、証券会社勤務のアイルランド系アメリカ人(弁護士一家の息子)と結婚をし、ボストンで幸せに暮らしております。
ひとたび外国人(欧米人だとか南米人)とお付き合いすると、日本男性のよくないところがとっても目についてしまいます。
 
エレベーターをわれ先に降りようとするなどして、女性や子どもやお年寄りに親切じゃない。スマートじゃない。やさしくない。
恋人をホメてくれない。好きとかキチンと伝えてくれない。
 
実際、私なんぞはYのダンナさまに車の乗り降りに手を差し出されちゃっただけで、
「同世代の男の人からこんなにやさしくしてもらったことはないですだあ」という気持ちになってしまいました。おまけに、一緒に食事に行った際、ダンスに誘われた日には人の夫に胸がキューンとして、気絶する寸前でした。
 
ですから、一度でも外国人を恋人にもってしまった日本女性が、
「日本の男性の方はちょっと」という気持ちになるのはいたしかたのないことだと思います。

そんな女性に対して、あれこれいちゃもんをつける人は、男性に限らず女性でもたくさんいるかもしれませんが、それは明らかに「ねたみ」「そねみ」「やっかみ」でしかないはずです。
 
外国人男性との交際、結婚をのぞんでいる女性のみなさんには、ぜひ力強い気持ちで目標に向かってほしいと思います。

フラメンコを習いたいと思いつつも、ヒザが悪いので、ちょっと躊躇してます。というわけで、子どものころに習っていたクラシックバレエを始めました。およそ20年ぶりにやってみたら、グラン・プリエすらロクにできない始末。そして、筋肉痛に苦しんでいます。