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公演直前!来日スペイン人アーティストインタビュー

来日中のスペイン人アーティストにインタビューするコーナー。
第5回は、新宿エル・フラメンコで「TACONES FLAMENCOS」を公演するバイラオール、ヘスス・アギレラ(Jesús Aguilera)に、お話をうかがいました。

取材・文 坂倉まきこ(MAKIKO SAKAKURA)



Q: 来日は何度目になりますか?
Jesús(以下 J): 日本に初めて来たのが2003年、アドリアン・ガリアの公演にゲストとして出た時だった。その時は、イニエスタ・コルテス、ラファエラ・カラスコ(共にバイラオーラ)も一緒だったよ。クリスティーナ・オヨスの舞踊団メンバーとしても来日したし、レッスンも含めて、もう7回は来た事があると思うよ。

Q: 今回、新宿エル・フラメンコで公演をすることになったきっかけは?
J: 2004年から2005年にかけて大阪のタブラオ「エル・フラメンコ」に出演することになって、そこから「エル・フラメンコ」との縁ができた。残念ながら大阪のお店はなくなってしまったけど、いつか東京の「エル・フラメンコ」でも踊りたいなと思っていたんだ。今までの来日中に、日本人公演のゲストとして舞台に上がった事はあったけど。自分のアイデアで創った公演をやりたいと思っていたから、今回、踊る機会を与えてもらったことは、とても嬉しく思っている。リハーサルも順調で、きっと素晴らしい公演になるよ。“Súper bien(スーパーに素晴らしい)”だよ。

Q: プログラムの中に「セマナ・サンタ エン セビージャ(セビージャの聖週間)」という演目がありますが、これはどういうものになるのでしょうか。 J: これは昨年のヘレス・フェスティバルでのソロ公演で踊ったものなんだ。
僕の踊りの原点は「情熱」。自分が好きなものに対する情熱、例えば、自然の風の音や海の波音という日常の生活の中にあるものだったり、闘牛の世界だったり。その中のひとつにセビージャのセマナ・サンタ(聖週間の行事)がある。僕を魅了し続けているセマナ・サンタのアルテと美学へのオマージュを踊りで表現しようと思ったんだ。
山車(神輿)に乗せられ、通りを進むキリスト像に捧げる歌である「サエタ」をはじめ、セビージャのセマナ・サンタで見られる様々な情景を、コンパスを変えながら踊っていく。リブレ、マルティネーテ、ハレオ、ブレリア、タンゴ‥とね。そして、ペニテンテ(キリスト教の悔悟者、懺悔者)の足音やコスタレーロ(山車を担ぐ人)が山車を運ぶ音、そんなセマナ・サンタ独特の雰囲気も感じられるように創った、僕のオリジナルの演目なんだ。今回は、スペインで上演した時のような舞台セットはなく、全体の公演時間の関係で時間も短くしたタブラオバージョン※になるけど、僕はスペインでやったときと同じように踊るよ。(※:スペインでは35分くらいだったものを、20分〜25分に短縮する予定とのこと。)

Q: その他の演目については?
J: ロンデーニャはパウラとのペア。最近あまり踊られなくなっている曲だけど、だからこそ僕は踊りたいんだ。
次にシギリージャ。これはソレア同様、フラメンコの曲種の中でも、もっとも純粋で奥深いものだね。それを感じながら踊るよ。フラメンコの曲種はそれぞれがその曲固有の表現を持っている。僕はどの曲種の好きだよ。その曲の持つ特色やカンテの内容に合わせて、それを表現できる踊りを目指しているんだ。

Q: 今回の共演者について教えて下さい。
J: パウラ・サンファンは、とてもエレガントで女性らしい踊りのできるバイラオーラ。フラメンコだけでなく、スペイン舞踊の教授資格も持っているんだ。僕のパートナーとして、いつも一緒に踊っている。(パウラは、セビージャ郊外にアカデミアを開校しています。)
ミチコ(高野美智子)は友人で、踊り手としても素晴らしいので一緒に踊りたいと思った。そして、サクラコ(草野櫻子)には、今回のレッスン来日の機会を与えてくれたことにとても感謝しているよ。

Q: 最後に日本の皆さんへのメッセージをお願いします。
J: 大好きな日本に、またこうやって来られた事は本当に幸せ。日本の皆さんは、フラメンコへの深い愛情と情熱を持ってもっていると思う。その姿勢をこれからも続けて欲しい。フラメンコを学ぶ人は、上達の為に努力することを飽く事なく続けて欲しい。その日々の積み重ねがレベルアップに繋がるから。
そして、日本のフラメンコファンの皆さん、8月28日新宿エル・フラメンコでの僕達の公演を絶対に見逃さないように!必ず、満足してもらえる舞台にできると信じています。

【耳より割引情報!】
当日の公演入場者に限り、バイラオーラ、パウラ・サンファンがデザインした黒地にフラメンカなイラスト入りの半袖Tシャツを通常価格3,500円のところ、2,800円の特別価格でお買い求めいただけます。



エルフラメンコ水曜特別公演「TACONES FLAMENCOS」
2010年8月28日(土)13:00
★会場 新宿 エルフラメンコ
★料金 ¥5,250 ※1ドリンク制
★出演 B=ヘスス・アギレラ、パウラ・サンファン、
草野櫻子、高野美智子 
G=原田和彦 C=ミゲル・デ・バダホス 
バイオリン=森川拓哉 パーカッション=容昌 ベース=豊田弘一
★問合せ JPカルロス
TEL 03-5575-5477 FAX 03-5575-5478 info@jp-carlos.com JPカルロス

ヘスス・アギレラ 
JESÚS AGUILERA

スペイン、セビージャ県アルカラ・デ・グアダイラ出身。愛好家の集まりペーニャで踊り始めるとまもなく活動の場をセビージャ、バルセロナの名門タブラオにと広げる。1994年から約8年間はクリスティーナ・オヨス舞踊団のメンバーとして、世界中を公演して回る。
その後もマリア・パヘス、アドリアン・ガリアの作品にゲスト出演。2002年よりソロ活動を始める。2008年にはセビージャのビエナルに出演、翌09年にはヘレスのフラメンコフェスティバルでもソロ公演を行い、好評を博す。野性的でダイナミックでありながら、粋とエレガントさを配したオリジナルの振付けが魅力。
(文:Makiko Sakakura)

バックナンバー
◆第1回 ミラグロス・メンヒバル
◆第2回 ホセ・ガルベス
◆第3回 エル・フンコ
◆第4回 ドランテ