これであなたもスペイン通!
スペイン知ったかぶり   古屋雄一郎

バックナンバー

08.01.15

Vol.100
インスピレーション

前回のくしゃみの話の続き、というか余談です。

霊感などと訳されるインスピレーション。スペイン語でいうとインスピラシオン inspiración。

この言葉、もとはラテン語で「中へ」を意味する in- と、「呼吸する」の動詞 spiro から成り立っています。神様が土をこねて人間の形にし、鼻から息を吹き込んだ――この行為がインスピラシオンです。

逆に、神様が吹き込んでくれた息(生命)が鼻からすっかり抜けてしまう、これは死を意味します。なので「死ぬ」「息絶える」はエスピラシオン expiración といいます。ex- はラテン語で「外へ」。英語で「出口」を表す exit やスペイン語で「外国」を表す extranjero の ex- も同じく「外へ」の意味です。

08.01.08

Vol.99
ハクション!

ハクション大魔王の話ではありません。(しつこい?)

誰かがくしゃみをするとスペイン人は「お大事に」という意味で次のどちらかを言います。

 サルー  Salud
 ヘスース Jesús
 
 サルーは「健康」。
 ヘスースは「イエス(・キリスト)」です。
 
なぜイエスの名を口にするのでしょう。

その由来については諸説紛々、百花繚乱。いずれにせよ、神様が土くれをこねて最初の人間アダムを創った時に、鼻から土に息を吹き込んで生命が宿ったことが関係しているようです。くしゃみをするとせっかく神様が下さった命の精が鼻から抜け出てしまう、病気の原因になる、と永らく信じられてきたのでした。

07.12.25

Vol.98
ハイ、ポテト!

マクドナルドの話ではありません。写真撮影です。

 「では笑って。ハイ、チーズ!」

スペイン人はチーズではなくポテト(じゃがいも)です。

 「パタータ patata!」

pa-ta-ta と、どの音節も母音の「ア」で終わるのがポイント。大きく口を開けて笑うことができるのです。英語ではウィスキー whisky が有名ですね。「ウィスキー」も「チーズ」も「イ」を伸ばすことで、歯を見せた口が左右に伸びます。ニッという笑い、にっこり、です。「パタータ」の方が、アッハッハと豪快な笑いになります。

07.12.18

Vol.97
トイレはどこですか?

トイレはスペインでセルビシオ servicio と呼びます。これ、セルベサ cerveza (ビール)と間違えやすいので気をつけましょう。確かにビールを飲めばトイレが近くなりますが…。

「トイレはどこですか?」は、

¿Dónde estáel servicio ? (ドンデ・エスタ・エル・セルビシオ)

です。

ちょっと化粧を直したい、洗面台を使いたい。そんな時はセルビシオの代わりにラバーボ lavabo を使いましょう。「お手洗い」という感じです。さらに上品な言い方としてアセオ aseo もあります。「化粧室」くらいの意味です。

07.12.11

Vol.96
ドゥカードス

スペインのタバコにはルビオとネグロの二種類があります。ルビオは日本で売られているのと同じアメリカ系のタイプで、味も香りもマイルド。一方ネグロは葉巻きと同じ葉でつくる、ガツンとくる強さが特徴。フランスのジタンに似ています。

ネグロを代表するのがドゥカードス Ducados。青と白でデザインされたパッケージは日本のハイライトに似ています。価格は2.4ユーロ(約400円)。

今から二十年前、ドゥカードスは47ペセタでした。当時のレートは100ペセタ=130円くらいだったので、一箱なんと60円!貧しい学生や労働者はドゥカードスを吸ったものです。

07.12.04

Vol.95
マンション

アパートはスペイン語でピソ piso。

「でも私の家はマンションなんです。マンションって、スペイン語でどう言えばいいんですか」

こんな疑問をお持ちの方もいるでしょう。

アパートもマンションも共同住宅に変わりありません。中高層の集合住宅を特別にマンションと呼ぶ日本の習慣が特殊なのであって、スペイン語で言うなら、やっぱりピソです。

マンシオン mansión という単語もありますが、英語の mansion 同様、「邸宅」「豪邸」「館」を意味しますからご注意を。

07.1127

Vol.94
T4

T4、といっても、『ターミネーター4』ではありません。マドリードのバラハス空港に去年オープンした新ターミナル4です。

大きく波打つ天井と、それを支えるV字型の黄色い柱の躍動感が見事。数々の建築賞にも輝いていて、なかでも王立英国建築家協会(RIBA)のスターリング賞は特筆に値するでしょう。

デザインを手がけたのはイギリスの建築家リチャード・ロジャーズ。建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を今年受賞しました。

07.11.20

Vol.93
G8

先進国首脳会議(サミット)のメンバー国はアメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダのG7にロシアを加えてG8と呼ばれているのはご存じの通りです。

選ばれた基準は、GDP(国内総生産)の高さと、民主国家であること。近年は中国の経済発展がものすごく、GDP順位でイギリスを抜いて4位に躍り出ましたが、民主国家という条件がクリアできていません。

特別扱いのロシアを除くと、G7の中でGDP順位で7位なのはカナダ、6位がイタリアです。ところが両国のあいだにもう一国、G7ではないけれどGDPが高い国があります。そう、スペインです。いつかメンバーに加わるかも。

07.11.13

Vol.92
二階は一階

アパートやデパートなど、フロアが何階かある建物。スペインでは二階を「一階」、三階を「二階」と呼びます。

エレベーターのボタンも、「1」は二階、「2」は三階です。一階のボタンは「B」。これはバホ Bajo、またはバハ Baja の略で、「基点となる階」のこと。イギリスの groundfloor に相当します。

07.11.06

Vol.91
ウサギ

スペインはその昔、ヒスパニア Hispania と呼ばれていました。
ローマ帝国の属国だった時代から西ゴート族の支配下にあった頃にかけてで、大雑把に言って紀元前二世紀から紀元後七世紀くらいまでです。「ヒスパニア」が訛って「エスパーニャ」と発音されるようになり現在に至ります。

ではヒスパニアとはどういう意味か。

いくつか説があるのですが、もっとも有力なのは「ウサギの土地」という説です。古代ローマ帝国の人々、あるいはその前にイベリア半島に来たフェニキア人の目には、ウサギの多さが印象的だったのでしょう。

07.10.30

Vol.90
ノンアルコールワイン

スペインといえばワイン。

「でも私、アルコールがダメなんです…」

そんなあなたにぴったりの飲み物がありますよ。モスト mosto と言います。

ワインはご存じの通り、収穫したブドウを足で踏み絞り汁を出し、赤ワインなら皮ごと、白ワインは皮をとり除いて発酵させてつくります。この絞り汁がモスト。見かけは白ワインですが、発酵する前の絞り汁なのでノンアルコール飲料です。バールで「モストちょうだい」と言えば出してくれますよ。

07.10.23

Vol.89
握手の仕方

「握手の仕方なんて言われんでもわかっとるわい!」

ごもっともです。
でもパーティーなどで二組のカップルが握手するときは気をつけなくてはいけません。

 A B
 C D

AさんとDさん、BさんとCさんが同時に握手するときは要注意。

伸ばした腕がクロスしないように、必ず一組の握手が終わってからもう一組が握手します。

「シーツのたたみ方」の時と同様、腕がクロスすると十字架を連想させて縁起が悪いのです。もちろん、目の前の人同士(AさんとCさん、BさんとDさん)ならクロスしないのでOK。

07.10.16

Vol.88
シーツのたたみ方

シーツをたたむとき、どうしてますか。

「え?長いから、まず半分に折って、それから横に折って、あとはテキトーにやってますけど」

スペイン人はちがいます。
まず縦に半分に折る。それからもう一度縦に折る。ものすごーく細長くなります。こうして二度折ってから、小さく折っていきます。

なぜ縦に二度折るのか?
一度折ってから向きを変えて折ると十字型の折り目ができます。これは十字架にはりつけにされたイエスを想起させて縁起が悪い。そこで、最初に二回、同じ向きに折るのです。

07.10.09

Vol.87
バール

スペインの町ならどこにでもあるバール bar。朝は各種のパンにコーヒー、昼は定食(メヌー・デル・ディア)、夜はいろんなおつまみ(タパス)にワインを始めとするアルコール類。もうとにかく飲食に関しては任せて安心!なお店です。

ところで“バール”ってどんな意味でしょう?実は「カウンター」や「酒場」を表す英語のバー bar に由来します。店の人と客を隔てる木のカウンター、あれがバーです。古いスペイン語ではバーラ barra と呼ぶので、店舖そのものもバーラと呼ぶべきだという声もあったのですが、定着せず、現在も英語風に bar のままです。

07.10.02

Vol.86
SEAT

スペインの国産車メーカーといえばSEAT。

Sociedad Española de Automóbiles de Turismo の頭文字をとったもので、訳せば「スペイン乗用車協会」。なんとも殺風景な社名ですね。現在はフォルクスワーゲン・グループの傘下に入っています。

フォルクスワーゲン Volkswagen も volks は「民衆」、wagen は「車」で、つまりは大衆車、国民車という意味。こちらも実にシンプル。

SEATの特徴は「コルドバ」「トレド」「レオン」「アルテア」など、スペイン各地の都市名を車名にしていることです。日本ならトヨタが「京都」や「鎌倉」という車を発売しているようなもの。余談ですが日産の「サニー」はメキシコでは TSURU(鶴)という車名で販売されています。

07.09.25

Vol.85
自転車だって強いんです

世界の自転車ロードレースの最高峰、ツール・ド・フランスで今年優勝したのはスペインのアルベルト・コンタドールでした。

テニスやゴルフ、F1など、世界的なプレーヤーを輩出するスペインですが、自転車も強いんです。特に近年は1988年にペドロ・デルガードが優勝、そして1991年から見事五連覇を果たしたのが英雄ミゲル・インドゥライン。

ツール・ド・フランス、イタリアのジロ・デ・イタリアと並んで世界三大ツールと呼ばれるスペインのブエルタ・ア・エスパーニャ。今年は9月1日から23日まで開催されます。ガリシアのビゴを出発し、カンタブリア海を走りログローニョを抜けてサラゴサへ。ウエスカからアンドラへ向かってちょっと休憩。地中海に面したオロペサから再スタートしてひたすら南下、グラナダ、ハエン、シウダー・レアルを経由してマドリードがゴールです。

07.09.18

Vol.84
幹線道路の黒い雄牛

スペインの幹線道路をドライブしていると、巨大な黒い雄牛の看板を見かけます。スペインを象徴する風景としてすっかりお馴染みのこの看板、もともとは洋酒メーカー、オズボーン(オスボルネ)社のブランデー「ベテラーノ」の宣伝のために作られたものでした。かなりインパクトがあるシルエットで、映画にもたびたび登場します。たとえばビガス・ルナ監督、ハビエル・バルデムとペネロペ・クルス主演の『ハモン、ハモン』でも大きく写し出されました。

つい先日、カタルーニャに一つだけ残されていたこの看板が地元のナショナリストたちによって倒される事件が発生。「聖なるモンセラート山を汚すから」というのが彼らの言い分です。独立の気運が高いカタルーニャにとっては汚らわしい存在というわけです。

07.09.11

Vol.83
ロミオとジュリエット

反目し合う家の若者と娘が禁断の恋に落ちる物語。言わずと知れたシェイクスピアの代表作の一つで、映画や舞台の原作として今もひっぱりだこです。

古いところではミュージカル映画『ウエストサイド物語』。近年ではレオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ&ジュリエット』もありました。スペインでは『バルセロナ物語』が有名。

ところでスペインにもロミオとジュリエットによく似た話があります。題して『ラ・セレスティーナ』。

出版は1499年でシェイクスピアより古いのです。映画化もされています。ヘラルド・ベラ監督の1996年作品、『情熱の処女〜スペインの宝石〜』。主演はペネロペ・クルス。日本でもDVDが発売されていますよ。

07.09.04

Vol.82
マヨネーズ

マヨラーがいるほど日本では人気のソース、マヨネーズ。スペイン語ではマオネーサ mahonesa またはマヨネーサ mayonesa。発祥の地に関しては諸説ありますが、中でも有力なのがスペインのメノルカ島東部の町マオン Mahón です。

イギリスの統治下にあった18世紀半ば、島を訪れたフランスのリシュリュー侯爵が対英戦に勝利し島を征服した記念にマオンで供されたのがこのソース。フランスに持ち帰り世界に広まったという説が有力です。

07.08.28

Vol.81
断食終了!

朝ご飯はスペイン語でデサユーノ desayuno。

des- は「反対」「無」を表す接頭辞。ayuno は「断食」。断食を破る、というのが元々の意味。夜のあいだずっと何も食べない断食状態が続いていたのを破るのが朝食、というわけです。

ちなみに英語のブレックファースト breakfast も同じで、break は「破る」、fastは「断食」です。

07.08.21

Vol.80
同じ釜の飯を食った仲

仲間とか同僚をあらわすコンパニェーロ compañero。

com- は「一緒に」という意味の接頭辞。
pan は「パン」。
-ero は名詞をつくる語尾。

「一緒にパンを食べた間柄」というのが元々の意味です。日本なら同じ釜の飯を食った仲、ですね。

07.08.14

Vol.79
国旗

スペインの国旗の色はご存じの通り赤と黄色です。上下が赤で、真ん中が黄色。黄色い部分は赤い部分のちょうど二倍の大きさです。

この赤と黄色にはどんな意味が込められているのでしょう?

実は何の意味もありません。そもそもは18世紀後半に時の国王カルロス三世が国旗のコンクールを開いてデザインを募集したのがきっかけ。スペインの軍艦と他国の船を一目で識別できるように、わかりやすいデザインを募集した結果、赤と黄色が一番わかりやすいという理由で採用されました。

07.08.07

Vol.78
顔が黄色くなる?

日本人は血の気が引いたり病気になったりすると顔が青白くなりますが、ではスペイン人は何色になるかといえば、青で白でもありません。

黄色です。嘘だと思ったら辞書で amarillo(黄色)を引いてみましょう。ponerse amarillo というフレーズが見つかるはず。

直訳すると「顔が黄色くなる」ですが、これが日本語の「青白くなる」に相当します。

07.07.31

Vol.77
海のハリネズミ

日本ではあまり馴染みのない動物ですが、ハリネズミはエリーソ erizo と言います。同じようにトゲトゲがいっぱいで海に生息しているものといえばウニ。ウニはスペイン語でエリーソ・デ・マール erizo de mar と言います。

映画監督ブニュエルの短編映画に「ウニを食べる」という作品があります。海辺のテーブルにウニを山のように積み、片っ端から黙々と食べる男を映す、ただそれだけの映像です。

07.07.24

Vol.76
深くない?

「深い」と「浅い」。なんてことのない形容詞ですが、スペイン語には「浅い」にあたる言葉がありません。そんな馬鹿な!という方、お手元の辞書を引いてみましょう。

「深い」はプロフンド profundo。「浅い」はポコ・プロフンド poco profundo(浅くない)という言い方しかないのです。

07.07.17

Vol.75
モールス信号

今どきモールス信号を使うことなんてあるでしょうか。でもいつかモールス信号を知っていたおかげで命拾いした、なんてことがあるかも(ないか?)。

いちばん有名なのはSOSです。Sは「...」(ツツツ)、Oは「−−−」(ツーツーツー)。なのでSOSは「...−−−...」(ツツツツーツーツーツツツ)と打ちます。

問題はエニェ ñです。これは「−−.−−」(ツーツーツツーツー)と打ちます。

07.07.10

Vol.74
バス

お風呂ではありません。乗合い自動車(死語!)のバスです。

スペインではアウトブス autobús。長距離バスはアウトカール autocar と言いますが、カナリア諸島では路線バスをグアグア guagua と呼びます。しかもキューバも同じくグアグア。
07.07.03

Vol.73
わすれな草

勿忘草とも書きますね。青や群青色のかれんな花です。

スペイン語ではノメオルビーデス nomeolvides と呼びます。フレーズを分解すると、

   No me olvides. (私を忘れないでね)

きちんとした文になっています。

英語も forget-me-not で、やっぱり「忘れないでね」です。
07.05.29

Vol.72
ココア

スペインの伝統的な朝ご飯はココアとチューロス。スペインの、というよりは、マドリードのという方が正確です。

チューロス churros は馬蹄形に揚げたドーナツです。これを千切ってココアに浸して食べます。ココアはチョコラーテ chocolate と言います。

ただ、ダイエットが盛んなのは洋の東西を問いません。朝から油ギトギトのチューロスを食べるのは最近はあまり流行りません。
07.05.22

Vol.71
チュンチュン

日本のスズメはチュンチュン鳴きますが、スペインのスズメはピオ・ピオ pio-pio と鳴きます。

犬はグワウ・グワウ guau-guau、猫はミヤウ・ミヤウ miau-miau で、どちらも英語に似ていますね。

ニワトリはキキリキー quiquiriquí。最後の「キー」を強く発音するのがポイントです。
07.05.15

Vol.70
海底トンネル

ジブラルタル海峡でスペインとモロッコを結ぶ海底トンネルの計画が進行中です。

青函トンネルやドーバー海峡のユーロトンネル同様、鉄道のトンネルで、カディスのプンタ・パローマとタンジール近郊のマラバータを結びます。

海底部分は28km。開業は2025年の予定。ただし予定通りに進むかどうかは政治状況次第。いずれにしても近い将来ヨーロッパとアフリカが地続きになりそうです。

07.05.08

Vol.69
BBB

アルファベットのBが三つ。商店の店先や広告で昔から使われるキャッチフレーズです。さてどんな意味でしょう。

正解は、Bueno, Bonito y Barato の頭文字です。

Bueno(品質が良い)
Bonito(きれい)
Barato(安い)

日本ならさしずめ牛丼の「早い、安い、うまい」ですね。

07.05.01

Vol.68
観光立国

世界でいちばん観光客が多い国はフランスです。では二位はどこでしょう?正解はスペイン。

2006年にスペインを訪れた観光客は5,850万人。さすがは観光立国スペインですが、うかうかとしてはいられません。中国が観光国としても急成長しているからです。世界観光機関(WTO)の予測では、2010年以降中国がスペインを抜いて二位になり、2020年にはフランスを抜き世界一になる勢いです。
07.04.24

Vol.67
国境の町

シェリー酒発祥の地ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ。白い町並みが美しいアルコス・デ・ラ・フロンテーラにベヘール・デ・ラ・フロンテーラ。コロンブスが出港した町パロス・デ・ラ・フロンテーラ。

アンダルシアにはフロンテーラ(国境)と呼ばれる町が数多くあります。イスラム王朝と国境を接していた時代の名残です。
07.04.17

Vol.66
パルチス

ボードゲームの定番といえば日本なら将棋、双六(すごろく)、オセロなどがありますが、スペインは何と言ってもパルチス parchís。スペイン版双六です。

基本的な遊び方は四人がそれぞれ青、赤、黄、緑のコマを四つずつ持ち、サイコロの目の数だけ進めてボードを一周させます。相手を妨害したり振り出しに戻したり。もともとはインドのパチーシというゲームです。
07.04.10

Vol.65
ペタンカ

カタルーニャやアラゴンなど、スペイン北部の町の広場に行くと、銀色の丸いボールを地面に転がして遊んでいる人たちを見かけることがあります。

ゲートボールのようだけどスティックは使いません。目標となる木製の球に向かって金属のボールを投げ、なるべく近づけます。相手チームも同様に投げるか、あるいは敵のボールをはじき飛ばします。ルールが単純で道具が不要なので特にお年寄りに愛好者が多いようです。

日本ではペタンクと呼ばれていますが、スペインではペタンカ petanca と言います。南フランス発祥のゲームです。
07.04.03

Vol.64
海の民バスク人

バスク人は海洋民族としての名声を誇っています。コロンブスがアメリカ大陸を発見する百年以上も前、早くも14世紀にバスクの漁師たちはクジラを追ってグリーンランドやカナダのニューファウンドランド近辺に達していました。

世界一周を達成したマゼランの一行にも多くのバスク人がいたと言われています。
07.03.27

Vol.63
青い目のスペイン人

一口にスペイン人といっても肌や髪、瞳の色はさまざまです。黒や茶、ブロンド髪、白く、あるいは浅黒い肌。そんな中でも少数派ですが髪は赤毛で目が青い人がいます。

この人たちは西ゴート族の末裔と言われています。ゲルマン系の西ゴート族がイベリア半島を支配したのは五世紀末。今から千五百年も昔の話です。
07.03.20

Vol.62
番地

スペインの住所表記はたいてい「○○通り××番地」という形式です。

番地の付け方には決まりがあります。仮にA地点からB地点まで伸びる道があるとします。番地は町の中心に近い方から順番に番号を振ります。

町に近いのがA地点だとすると、A地点からB地点に向かって右側が偶数(2番地、4番地…)、左側が奇数(1番地、3番地…)です。たとえば「X通り13番地」の場合、X通りの町の中心に近い方から数えて左側の7軒目です。
07.03.13

Vol.61
■ 道にもいろいろありまして…(4)

道はどこもまっすぐとは限りません。中央に木や噴水や銅像などがあるロータリー、あれはグロリエータ glorieta と言います。

広場に面した建物なら文字どおり「広場」でプラサ plaza。小山や岩山を縫う「険しい道」という意味のセーロ cerro というのもあります。

07.03.06

Vol.60
■ 道にもいろいろありまして…(3)

道はなにも平らなものばかりとは限りません。坂道にも名前があります。

クエスタ cuesta がそうで、文字どおり「坂道」。場所によっては「上り坂」のスビーダ subida や「下り坂」のバハーダ bajada を使う住所もあります。
07.02.27

Vol.59
■ 道にもいろいろありまして…(2)

カリェによく似た通りにカリェフエラ callejuela があります。「路地」といった意味で、短い袋小路です。

カリェーハ calleja と呼ぶこともあります。カリェフエラより少し長いのがカリェホン callejón。「横丁」といったところです。

07.02.20

Vol.58
道にもいろいろありまして…(1)

スペインの住所表記でよく見かけるカリェ calle。「○○通り」 ですね。英語ならストリートです。

カリェの他にも、道の呼び名はいろいろあります。たとえば広い道ではアベニーダ・デ・コロンなどのアベニーダ avenida。「並木のある大通り」を指します。

それからパセオ・デル・プラードなどのパセオ paseo。これは「遊歩道、散歩道」という意味です。

07.02.13

Vol.57
スペインの味噌汁

スペインには日本の味噌汁そっくりの料理があります。

ガリシア地方の名物スープ、カルド・ガリェーゴ caldo gallego。豚肉とじゃがいも、カブの葉や白インゲン豆を煮込んでつくります。

見た目も味も日本の白味噌の味噌汁そっくり。

07.02.06

Vol.56
治安警備隊

深緑色の制服に三角形の帽子がユニークな治安警備隊グアルディア・シビル guardia civil。

警察とどこがちがうかというと、管轄がちがいます。治安警備隊が所属するのは国防省。つまり軍隊の一部なのです。

ただし治安活動のときは内務省の管轄下に、交通取締りは各都市の交通局に所属します。

07.01.30

Vol.55
マドリードと水路

マドリード Madrid の語源は諸説あるのですが、定説はアラビア語のマジュリートです。

イスラム教徒のトレド王国の前線基地として9世紀後半に作られたこの町はマジュリートと呼ばれていました。西側のイスラム教徒の宮殿とモスクがある地域と、東側の農民の地域に分けられ、農業用水路が通った、その水路をアラビア語でマジュリートと呼んでいました。

07.01.23

Vol.54
シャンペンとカタルーニャ

シャンパーニュ地方のベネディクト教団の僧侶だったドム・ペリニョンがシャンペンの製法を確立したのはカタルーニャのコルク栓がきっかけ。

ボトル内での二次発酵による発生ガスの封じ込めに成功したのでした。

07.01.16

Vol.53
寿司を食うならスペインに限る?

日本のスーパーに並ぶマグロの切り身。スペインから輸入したものが多くあります。

ただし防腐剤たっぷりなので味は少し劣ります。スペインの回転寿司屋のマグロは防腐剤を使っていないものがあり、日本で食べるよりよっぽど新鮮でおいしい。江戸っ子ならマドリードで寿司を食え!

07.01.09

Vol.52
映画が安い町、高い町

スペインは市によって映画の入場料に大きな差があります。その差最大45%。

一番安いのはハエンで平均3.8ユーロ(約598円)。コルドバのイサベル・ラ・カトリカ座とクエンカのシネマコンプレックス・ムルティシネスは平日午後の料金が3.50ユーロ(約551円)。

一番高いのはバルセローナで平均6.33ユーロ(約996円)。

06.11.21

Vol.51
ビールの水割り

スペインではビールを炭酸水で割って飲む習慣があります。呼び名はクラーラ clara。「クリアな」とか「明るい」という意味で、飲むのは主にお年寄りです。

ワインも炭酸水で割る飲み方があります。それがポピュラーなのがアルゼンチン。


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