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メッセージをいただきました。<名前をクリックすると追悼文をご覧いただけます>
2004 年7月 20 日午後5時、マドリードのグレゴリオ・マラニョン病院でアントニオ・ガデスが胃がんのため亡くなった。享年 67 歳。故人の意思により、葬儀の類は一切行われず、遺骸は翌日荼毘にふされ違灰はキューバに送られた。
舞踊家、振付家。 1936 年アリカンテ県エルダの生まれだが、マドリード育ち。家計を助けるため幼くして働きはじめ、踊り始めたのもお金を稼ぐ手段としてだった。ピラール・ロペスに見いだされ、彼女の舞踊団で活躍。ピラールの相手役として 1960 年に初来日している。 61 年退団。後、 63 年の映画 「バルセロナ物語」でカルメン・アマジャと共演。同年、後のガデス舞踊団につながる最初のグループを結成。 1974 年、スペインを代表する詩人ガルシア・ロルカの戯曲をもとに「血の婚礼」を初演。この名作は、 81 年、巨匠カルロス・サウラ監督の手で映画となった。 1978 年、スペイン国立バレエ団結成時の芸術監督に就任。 80 年の退任後は、自らの舞踊団、アントニオ・ガデス舞踊団で世界を舞台に活躍。またサウラ監督と組み、「血の婚礼」に引き続き、「カルメン」「恋は魔術師」を撮影。 1983 年には美術国家賞、 86 年には舞踊国家賞を受賞している。
映画「カルメン」( 1981 年)、そして 1986 年に行われた舞踊団での来日公演で、はじめてフラメンコに触れた人も多いことだろう。かくいう私もその一人である。映画で興味をもち、劇場に観にいったのだが、その細部まで神経の行き届いた完璧な舞台に圧倒された。
一回だけのはずが、会社をさぼって当日券(前売り券は売り切れだった)に並び、 3 階席からみたステージの美しさは今も目に焼き付いている。照明、人の動き、音楽 … 。全てが完璧に計算しつくされていた。絶妙な間合いで流れるようにすすんでいく。アントニオ・ガデスの、あのストイックな容貌に、すべての感覚がとぎすまされたようなあの動きにも魅了された。オヨスの、力強く女性らしい動きにも。そして、カーテンコールでのブレリア。そのリズムがとれなかったことが、私をフラメンコにのめりこませたのだ。ガデスがいなければ今スペインにいるこの私はいない。
フラメンコに、仕事として携わるようになっても、彼に会う機会はほとんどなかった。国立バレエ団による「フエンテオベフーナ」初演の記者会見で会ったのが最後だろうか。彼に会うのがなんか恐かったというのもある。なぜだろう。今となっては悔やんでも悔やみきれない。
癌をわずらって数年。その間には第二の故郷キューバまで、ヨットで向かったこともある彼だが、着実に病は進み、ついにその日がきてしまった。
葬儀はせず、棺すら誰にもみせない、というのは彼の願いだったという。
アントニオ、最後の最後まであなたはかっこよすぎる。
幕は降りた。
カーテンコールはない。
フラメンコ/舞踊ジャーナリスト(セビージャ在住) |
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| アントニオ・ガデスと、スペインを代表する映画監督、カルロス・サウラが作り上げた作品3本をご紹介。約20年前に作られたものだが、いずれも「フラメンコ3部作」として伝説化しつつあり。これらを超える作品はいまだ作られていないと言われる。 |
1981年 スペイン 東北新社
1982年 ¥3,990(税込)
監督:カルロス・サウラ
製作:エミリアーノ・ピエドラ
原作:フェディリコ・ガルシア・ロルカ
振付:アントニオ・ガデス
撮影:テオ・エスカミーリャ
音楽:エミリオ・デ・ディエゴ
出演:アントニオ・ガデス/クリスティーナ・オヨス/ファン・アントニオ・ヒメネス/ピラル・カルデナス
「フラメンコ3部作」の第1弾にあたる作品。20世紀スペインを代表する詩人、ロルカの戯曲を映画化したもので、ガデス率いる舞踊団のリハーサル風景としてドキュメンタリータッチで描かれている。 |
※現在、この商品は廃盤となっています。
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1983年 スペイン 東北新社
¥3,990(税込)
監督:カルロス・サウラ
製作:エミリアーノ・ピエドラ
原作:メリメ「カルメン」、ビゼー オペラ「カルメン」より
振付:アントニオ・ガデス
撮影:テオ・エスカミーリャ
音楽:パコ・デ・ルシア
出演:アントニオ・ガデス/ラウラ・デル・ソル/クリスティーナ・オヨス/パコ・デ・ルシア/ファン・アントニオ・ヒメネス
アントニオ・ガデス、カルロス・サウラのコンビに名ギタリスト、パコ・デ・ルシアが音楽・出演で加わった、不朽の名作「カルメン」をミュージカル仕立てにした作品。虚実交錯した斬新な構成が絶賛された。 |
※現在、この商品は廃盤となっています。
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1984年 スペイン/フランス 東北新社
¥3,990(税込)
監督:カルロス・サウラ
製作:エミリアーノ・ピエドラ
振付:アントニオ・ガデス
撮影:テオ・エスカミーリャ
音楽:マヌエル・デ・ファリャ
出演:アントニオ・ガデス/クリスティーナ・オヨス/ラウラ・デル・ソル/ファン・アントニオ・ヒメネス/エンマ・ペネーリャ
「フラメンコ3部作」の最後を飾る作品。亡夫の霊に苦しむ女性カンデーラ(クリスティーナ・オヨス)に、幼い頃から思いを寄せていたカルメロ(アントニオ・ガデス)が愛と情熱を打ち明ける…。クライマックスの“火祭りの踊り”は圧巻。 |
※現在、この商品は廃盤となっています。
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